私は、勿論不幸は好きではない。しかし正確に言うと、自分を不幸だと思うことの方が、もっと好きではない。 私が一番嫌いなのは、そう大して不幸でもないのに、自分をよっぽど不幸だと思わないと安心出来ないような人である。 不幸をそのまま鵜呑みにしないくらい、強いものはありません。