読書日記

  幸不幸は人の心に伝染・反射する

 『幸福は幸福を呼ぶ』(宇野千代)より、
 幸福も不幸も、ひょっとしたら、その人自身が作るものではないのか。そして、その上に、人の心に忽(たちま)ち伝染するものではないのか。とすると、自分にも他人にも、幸福だけを伝染させて、生きて行こう、と私は思う。

 人間同士のつき合いは、この心の伝染、心の反射が全部である。何を好んで、不幸な気持ちの伝染、不幸な気持ちの反射を願うものがあるか。
 幸福は幸福を呼ぶ。幸福は自分の心にも反射するが、また、多くの人々の心にも反射する。
 幸不幸はその人(の考え方)によるところが大きいと思います。
 そして、幸不幸(の心)は自分の表情や態度などに何かしら表れ、それを見た人の心にも影響(伝染)するでしょう。ふつう(不幸になる考え方をしなければ)幸せそうな人を見れば自分も少し幸せな気もちになれ、不幸そうな人を見ると自分もちょっと暗い気もちになるのではないでしょうか。
 その相手の心が相手の表情や態度などに表れ、自分に反射してくるようなこともあるのだと思います。

 幸不幸は自分の心にも伝染・反射する、と考えることもできそうです。
 幸せを素直に表現すると、より幸せな気もちになれます。
 幸せな気もちだと、幸せに気づきやすくなり、幸せになる考え方や行動もしやすくなります。その結果として、幸せを感じられることが増えると思います。
 そういう意味では、幸せな態度で生活する気分を変えて行動するのような幸せがって暮らすことも幸せになる方法になるでしょう。
 もっと積極的に、「幸せを力に」と行動できるようになると、なおいいでしょう。

 逆に言えば、自分はあまり人(の不幸)に左右されないようになれるといいでしょう。
 そして、自分は人に不幸を伝染させないように、少しでもまわりの人に幸せを伝染できるように心がけられると、さらにいいのではないでしょうか。それが自分の幸せのためでもあるのです。



   

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