読書日記

  一つの不幸で全人生を塗りつぶさない

 『幸福は幸福を呼ぶ』(宇野千代)より、
 私たちは不幸なことと幸福なことを混同して、一つの不幸があると、その不幸で凡てのことを塗りつぶして了います。
 その不幸で、全人生を塗りつぶしていいのでしょうか。お天気は好いのです。街は広いのです。
 一つの不幸な出来事でその日一日中、不幸な気もちで過ごしてしまったことがあるのではないでしょうか。
 一時的に不幸になるのはしかたがないと思いますが、いつまでも一つの不幸にとらわれてしまうのは、自分のためによくないでしょう。

 一つの不幸なことがあっても、もっている幸せがすべて失われるわけではないでしょう。
 誰でもたいていは、幸せと不幸を両方もっているのだと思います。そのどちらに目を向けるかによって、その人の幸不幸は大きく変わるのだと思います。

一時不幸になることもあるけれど (基本的に)今は幸せ

不幸を数えて暮らすより   幸せを数えて暮らそう

 また、誰でも何かしら問題を抱えているのだと思います。一つの不幸があるからと言って、幸せになることをあきらめてしまうのは、自分のためによくないでしょう。
 慢性的な問題としてうまくつきあいながら、問題があっても(それなりに)幸せに暮らせるようになれるといいのではないでしょうか。



   

次の日の日記

幸福は幸福を呼ぶ』宇野千代

ホームページ