読書日記

  毎日を楽しみたい

 『自分を育てる』(高橋和巳)より、
 私は60歳で定年になったら(寿命を70歳として)、あとの10年をのんびり暮らしたいと思っていた。好きな本を読んで、気が向いたら近くを散歩する。お昼には駅前まで足を伸ばして、焼きたてのパンを買い、ゆっくりと昼食を味わう。そして、夕食は早めにして胃を完全に空にして眠りに就く。日々、快食、快眠、快便を楽しむのである。
 こんなふうにして心地よさを味わうのが老後の楽しみであり、人生の満足である。安らかな死の準備ともなるだろう。

 しかし、心地よさについて思いをめぐらせていたらこの老後の希望も少しずつ変わったきた。というのは生活を楽しむのは何も定年後に限ったことではなく、定年前だって、さらに今すぐにだってできることだし、したいことではないか、と思うからである。
 だから、私は自分の定年や寿命にこだわらないで、死にこだわらないで、目の前の毎日を楽しみたいと思う。
 健康な心身をつくり、その心地よさを感じて生活できるようになれたら、それだけでも幸せなことだと思います。
 また、健康な心身は幸せを感じやすくし、幸せになる考え方幸せになる行動もしやすくなると思います。

 どのような生活・生き方がしたいでしょうか?(今の生活・生き方を見直す
 その答えは人それぞれです。自分が望む生活や生き方ができたら、とても幸せでしょう。
 と言っても、今すぐにできないこともあるでしょう。でも、やる気になれば今すぐできることもあるのではないでしょうか。
 「○○たら」とか「定年後には」とか言わずに、今できるやりたいことを一つでもやるように努力してみてはどうでしょうか。

 様々な事情で今はまだできないこともあるでしょうが、今の生活を少しでも楽しむように心がけることも大事だと思います。
 「将来のため」と今を犠牲にして、まったく楽しめなくなってしまうのは、自分のためによくないでしょう。
 今を大切にし、「今は幸せ」と思えるようになることが、将来にもその時の今を大切して「今は幸せ」と思える着実な方法ではないかと思います。

 幸せになれる「健康観」や「幸福観」をもち、その向上を目指して努力を続けることで、少しずつ健康に・幸せになっていけたらいいのではないでしょうか。



   

次の日の日記

自分を育てる』高橋和巳

ホームページ