読書日記

  与える喜びのために与える

 『道は開ける』(デール・カーネギー)より、
 幸福を発見したいと願うなら、感謝とか恩知らずなどを考えずに、与えるという内面の喜びのために与えるべきである。
 恩知らずを気に病むかわりに、むしろ恩知らずを予期しよう。
 人を幸せにすることで、相手が喜んでくれたり、感謝してくれたりすると、自分も幸せな気もちになれます。何らかの恩返し(幸せ返し)をしてくれる人もいるでしょう。
 でも、そうならないこともあります。そんなとき、「せっかくやってあげたのに」「素直に喜べないのか」「ありがとうの一言もない」「恩知らず」のような考え方をすると、不幸な気もちになってしまいます。

 人を幸せにすることにはリスクがあります。
 うまくいかない、相手に伝わらない、有難迷惑に思われる、拒絶されるなど、思うようにならないこともあるでしょう。
 自分の問題もあるかもしれませんが、それは自省して今後に活かしていければいいのです。
 相手の問題や運の問題が大きい場合も多いと思います。
 自分が相手のためを懸命に考えてやったことなら、あまり気にすることはないと思います。

 人を幸せにすることのキーポイントは“人を幸せにする幸せ”を自分が感じられるかどうかです。
 相手を幸せにすることを考えているときに、少し幸せな気もちになれる。
 相手のために何かできることに、喜びを感じる。勇気を出して行動ができた自分を誇りに思ってもいいと思います。
 もちろん、相手を少しでも幸せにできたと思えたときには、確かな喜び・幸せを感じられるでしょう。相手からのお返しで幸せな気もちにしてもらえることも多いと思います。

 相手からのいい反応や感謝や恩返しがなくても、「こういうこともある」「○○してくれないのは当たり前」などと考えられるといいのではないでしょうか。
 「与えることが自分の喜び」「人を幸せにすることが自分の幸せ」と思えるようになることが大事なのだと思います。



   

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