読書日記

  人間性を磨くためには

 『稲盛和夫の哲学』(稲盛和夫)より、
 立身出世も成功もけっこう。おもしろおかしい人生もけっこう。
 しかし、それは生きていく一つの過程であり、人生の目的は人間をつくることだ。

 では、われわれは人間性を磨くために何を心がければよいのでしょうか。
 第一に、人のために尽くしたい、世のために尽くしたいと思うように努める――「布施」することです。
 第二に、自分を戒めてエゴを抑えていく――「持戒」すること、第三に、諸行無常、波乱万丈の人生に耐えていく――「忍辱」することです。
 第四に、精一杯働く――「精進」することです。
 これらのことを通じて人格を高めていくようにすることが肝要だと思います。
 人それぞれに、いろんな人生があっていいのでしょう。自分が望む生き方を選ぶことができればいいのではないでしょうか。

 生き方とは別に“人生の目的”がはっきりしているといいのだと思います。
 その一つとして、人間性(心)を磨く、人格(心)を高める、自分(の心)を育てるのような目的が考えられるのでしょう。
 私は、人生の目的は「幸せになるため」で、そのために「自分を育てる」ことが必要だと考えています。

 心を育てるために役立つものとして、人のためになることをする(人を幸せにする)、自省少欲知足を心がける、不幸な現実も受け入れ・どうにもできないことは我慢し・できれば不幸を幸せに変える一生懸命に働くなどがあるのでしょう。

 「自分の心を育てよう」という人生の目的・人生目標がある人にとっては、「すべてのことはいい経験」と考えることもできるでしょう。
 自分の生き方の中で、自分の心を育てていき、生涯少しずつ幸せになっていけたらいいのではないでしょうか。



   

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