読書日記

  働くことによって心を磨く

 『稲盛和夫の哲学』(稲盛和夫)より、
 人は一生懸命に働くことによって、たんに生活の糧を得るだけではなく、心を磨くこともできるのです。
 この労働を通じて「人間の心をつくる」というのは、現在の日本人にはとりわけ重要なことだと思います。

 仏教は「精進」を勧め、そこで心がつくられていくとしています。ここに私は働く意義を見出すべきだと思います。
 仕事でも家事でも育児でも、大変なことはいろいろあるでしょう。
 でも、その中に楽しみや喜びや幸せもあるのではないでしょうか。
 また、その中で工夫をしながら努力を続けることで、心を磨いていくことができるというのも大きな価値だと思います。

 仕事の場合には、その収入に生活の糧を得られることが大きいとは思いますが、他にも“仕事の幸せ”はいろいろあるはずです。
 仕事でつらくなった時には、“仕事の幸せ”を思い起こすことで、自分の心を少しでも支えられるといいでしょう。
 また、つらいことも「いい経験になる」「自分の成長につながる」のように考えられると、なおいいでしょう。

 仕事でより成長するためには、目標をもって努力することでしょう。「いい経験をするつもりで」とチャレンジすることがあってもいいのではないでしょうか。
 また、経験や人や書物などから素直に学ぶ心があったほうがよさそうです。
 さらには、仕事に対する情熱や愛をもつことができたら、なおいいのでしょう。

  『現代人の最大の欠点は、
   自己の職業に対して愛を有していないことである』 ロダン

 仕事に限らず、何事も大切に考え、懸命に取り組むことで、自分の心を磨くことにつなげられるといいのではないでしょうか。



   

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稲盛和夫の哲学』稲盛和夫

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