読書日記

  悩みからの脱却法

 『稲盛和夫の哲学』(稲盛和夫)より、
 結局、悩まないことが悩みから脱却するための最善の方法です。
 では、どのようにすれば悩まないですむのでしょうか。

 まず第一に、悩む暇があったら誰にも負けない努力で働く。
 第二に、謙虚にして驕らない。
 第三に、毎日反省する。
 第四に、足るを知って、生きることに感謝する。
 第五に、自分よりも相手によかれという利他の心をもって生きることです。
 悩みがあるからと、やるべきことを怠るのは、自分のためによくありません。やるべきことに集中することが、悩みを忘れる方法でもあるのです。悩みがある時ほど、やりたいことをやるようにし、忙しくしておいたほうがいいのかもしれません。

 自分の思い通りにならないことに気もちを荒立てるのは、傲慢なのかもしれません。世の中には自分の思い通りにならこともあるのです。謙虚に「こういうこともある」と現実を受け入れることができれば、悩まずにすむこともあるでしょう。

 状況や他人のせいにするのではなく、謙虚に自省するようにすれば、自分を育てることにつなげられるだけでなく、悩みが減るでしょう。状況や他人のせいにしている限り、悩みは続くからです。

 自分の不満や問題や不幸ばかりを考えるのではなく、自分の幸せを知り、そのことに感謝できるようになれば、もっと幸せに暮らせるようになれるでしょう。人間は不幸と幸せを同時に感じることはできないのです。

不幸を数えて暮らすより  幸せを数えて暮らそう

 自分(の不幸)のことばかり考えずに、人の幸せを考えられるようになれば、悩みが減るとともに、人を愛する幸せを感じられるようになれるでしょう。

 自分の心がけしだいで、悩みや問題があっても(それなりに)幸せに暮らせるようになれるのだと思います。



   

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稲盛和夫の哲学』稲盛和夫

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