読書日記

  スローワーカー

 『スローライフ入門』(カール・オノレイ)より、
 スローダウンを成功させる確実な方法とは、労働時間を減らすことだ。

 アメリカでは人生全般に対してゆったりしたアプローチをとることが幸福と成功に結びつくといった内容の本が飛ぶように売れている。
 いくつかの研究によれば、自分で自分の時間を管理していると感じている人は、そうでない人よりもくつろいでいて、創造性も生産性も高いということだ。

 労働時間を減らせば収入も減ってしまうことが多いのに、それだけの代償を払ってもかまわないと考える人が着実に増えてきている。
 忙しくて生活を楽しむ余裕のない人は、労働時間を減らすことができれば、時間に余裕ができるとともに、心にも余裕が生まれるのでしょう。
 その上で、生活の一つ一つを楽しむ工夫をする、やりたいことをやる好きな時間心静かな時間をもつというようなことを心がければ、もっと生活を楽しめるようになれるのではないでしょうか。

 仕事についても時間を大切にする意識をもって集中してやれば、効率的にできるのでしょう。
 創造性が必要な仕事の場合には、生活の中でのゆとりのある時間があったほうが、いい発想ができるような気もします。
 また、仕事などのやらなくてはならないことでも、心の余裕があれば、楽しむ努力をすることも可能だと思います。

 仕事を減らすということは、収入が減ることにもなります。
 それでも生活を楽しめるようになるのならいい、と思えればいいのでしょう。
 また、スローな生活を望むのであれば、お金をあまり使わない生活でも十分に楽しめるのではないでしょうか。

 労働時間を減らすということは、自分で自分の時間を管理しているということであり、仕事に追われずに自主的に生きることにもなるのだと思います。

  『仕事を追え。仕事に追われるな』 フランクリン

  『いかなる職業でも自分が支配するかぎり愉快であり、
   服従するかぎり不愉快である』 アラン

 仕事に振り回されるのではなく、仕事も含めて自分の生活を自分でコントロールしている、という実感がもてることが大きいのではないかと思います。
 時には、ワーク・ライフ・バランスについてよく考えてみるといいのではないでしょうか。



   

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スローライフ入門』カール・オノレイ

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