読書日記
自己説得こそ幸福術
『幸福術 今日を生きるヒント』(ひろさちや)より、
わたしたちは、幸福になるためには、
〈わたしは、いま、今のこのままで幸福なんだ〉
と思えばいいのです。ただそれだけで、たちまちわたしたちは幸福になれます。本当ですよ。嘘ではありません。
そのための方法として、自己説得があります。
自己説得というのは、絶えず自分に言い聞かせるのです――〈俺は幸福なんだ〉と。
幸せになるためには、何かを手に入れたり、何らかの目標を達成したり、“現実を変える”アプローチがふつうです。
もう一つ、現実は変わらなくても、「今は幸せ」と思えるようになるという“心を変える”アプローチのしかたがあります。
前者は「○○たら、幸せになれる」という考えで、後者は「今のままでも、幸せになれる」という考えです。
現実を幸せなものに簡単に変えられるくらいなら、苦労はしません。
そう簡単には変えられないから、なかなか幸せになれないのでしょう。
「今は幸せ」と思えるようになることは、自分の心の問題です。
現在日本に暮らす大半の人は、心がけしだい、考え方しだいで、「今は(ある程度)幸せ」と思えるようになれる、と思います。
自分が今すでにもっている幸せ、今の生活の中で出会える幸せ、自分が何かをすれば容易に得られる幸せなどに気づくことができたらいいでしょう。
そして、日常生活の中で、「うれしい」「楽しい」「よかった」「気もちいい」「いいなぁ」「ありがたい」「幸せだなぁ」などと思うことで、今の自分の幸せを感じられるといいでしょう。
日常生活の中で幸せを感じるためには、小さな幸せを感じられるようになることが肝心だと思います。
今の自分の幸せを感じられるように心がければ、「今はある程度幸せ」ぐらいなら、思えるようになれるのではないでしょうか。
「今は(ある程度)幸せ」と思えるようになったら、1日に1回でも、「今は幸せ」と(心の中で)言うことで、幸せを感じられるようになれるといいでしょう。
1日の中で、「今は幸せ」と思える回数が増えれば、それだけ生活感が幸せなものに変わってくるでしょう。
現実を幸せなものに変えることも、「今は幸せ」と思いつつ、努力していったほうがいいのではないでしょうか。
「今は幸せ」と思えるようになれば、将来も「今は(もっと)幸せ」と思えることでしょう。(今がしあわせだと、過去も未来もしあわせ)
「今は幸せ」という認識をもった上で、さらに幸せを求めていければいいのだと思います。
「今は幸せ。でももう少し幸せになれたらいいな。ではどうしたら?」という心の姿勢で生きていけたらいいのではないでしょうか。