読書日記
ガンに強くなる
『鈍感力』(渡辺淳一)より、
ガンの予防から治療、そして社会復帰したあとまで、すべての点で大切なのは気持ちのもちよう、すなわち鈍感力です。
鈍感力に優れていれば、ガンになっても、そう怯えることはありません。いや、それ以上に、そういう人がガンになる確率は格段に低いのです。
くよくよせずに、明るくイキイキと生活できれば、血液がさらさらになるだけでなく、免疫力や自律神経の働きを向上させ、ガンの予防にもなるのではないでしょうか。
もし自分がガンになったとわかった時には、その精神的ショックは大きいでしょう。その現実を受け入れるのは難しいでしょうが、そのためには鈍感力があったほうがいいのかもしれません。逆に、現実を受け入れる力が心を落ちつかせ、過敏な反応を防ぐ鈍感力になるのではないかと思います。
また、ガン治療に前向きに取り組む気もちになるためにも、先のことをあれこれ心配しすぎない鈍感力があったほうがいいのでしょう。
ガンの治療には、(肉体的、精神的、経済的、まわりの人への)大きな負担がかかるでしょう。それはしかたがありません。そういうものを苦にしない鈍感力も必要なのではないでしょうか。
ガンが治っても、社会復帰するためには、いろいろと大変でしょう。社会復帰を果たすためには焦らずに、また人の目をあまり気にしないで、一歩一歩着実に進む鈍感力があったほうがいいのでしょう。
できることなら、ガンという病気との出会いをいいきっかけに、生活や生き方を変えることができればいいのではないでしょうか。
自分にとって本当に大切なものをもっと大切にする。少しでもやりたいことをやれるように努力する。そして、幸せに暮らすことを心がける。
このようなことが、今後の人生をより幸せにするとともに、ガンの再発を防ぐことにもつながるのではないでしょうか。
また、「もし自分がガンになったら?」「死を覚悟したとしたら?」と考えてみることをきっかけに、自分の幸せや生き方を考え直し、生き方を少しでも幸せな方向に変えられるかもしれません。