しあわせ日記

10月26日(水) 幸福という習慣の学び方

 『幸福への挑戦 サイコ・サイバネティクス』(マクスウェル・マルツ)より
 私たちの態度、感情、信念は習慣となりやすい。

 私たちが理解する必要があるのは、常用癖とちがって、習慣は、労を惜しまず、意識的に心を決めて――新しい反応や行動を実践し、なしとげることによって、修正され、あらためられ、すっかり変化させられ得るということである。

 新しい行動パターンが完全に習得されるまでは、たえざる注意深さと実践とを必要とする。
 私たちの言動や考えの大半は習慣に従っています。普段していることは、特に意識しなくてもできます。
 習慣には、いい習慣もありますが、悪い習慣(クセ)もあります。悪い習慣が、幸せになれない原因、不幸に結びつくことだとしたら、“不幸になる習慣”とも言えるでしょう。
 悪い習慣は改め、いい(幸せになれる)習慣をつくることが、幸せに暮らせるようになるためには大事でしょう。

 と言っても、悪い習慣を改めるのは容易なことではないでしょう。

 まず第一は、「自分の悪い習慣に気づき、自覚する」こと。
 自分がイヤな(不幸な)気もちになった時には、「自分には何か悪い習慣(クセ)があるのではないか?」と考えてみると何か気づけるかもしれません。
 私は、イヤな気もちになるのは「自分が不幸になる考え方をしているから」だと考えます。幸せになる考え方を心がければ、心を幸せ向き変えられると思っています。
 また、不幸になる考え方はクセになっているものが多いでしょう。「私にはこういうクセがある」と自覚することが出発点です。

 第二に、「悪い習慣(クセ)を変えよう」と決意すること。
 習慣・クセを変えるためには、相当の決意が必要だと思います。いいかげんな気もちや中途半端な気もちではすぐに挫折することでしょう。
 また、悪い習慣・クセを「やめよう」と考えるよりも「変えよう」と考えたほうがいいと思います。無意識にやってしまうのが、習慣・クセです。「やめよう」「やめよう」と意識することは逆効果でしょう。悪いクセが出てもいい(しかたがない)のです。問題は、そこからです。

 第三に、「悪い習慣をいい習慣に変えるように心がける」こと。
 「悪いクセは、出た時に早めに気づいてやめればいい。それをきっかけにいいことを始めれば、なおいい」のです。
 悪い習慣・クセをやり始めても、そこからいいことを始める習慣をつくればいいのです。そうすれば、悪い習慣もいい習慣に変わるでしょう。
 たとえば、不幸になる考え方のクセに対しては、「(こんなことを考えるよりも)いいことを始めよう」と考える習慣を付け加えればいいのです。
 同様に、悪い習慣をし始めたら、「こんなことをするよりも、自分にとっていいこと(幸せになれること)をしよう」を考えられるようになればいいということです。

 第四に、「習慣になるまで続ける」こと。
 習慣になるまでは意識しないとできません。無意識にできるようになるまで、心がけを続けることが肝要です。
 続けることができずにあきらめてしまう人も多いのではないでしょうか。
 続けるためには「いい心の姿勢をキープする」ことが大事だと思います。
 また、「愉しむ工夫をする」ことで、少しでも愉しめれば、それだけ続けやすいでしょう。

 「悪いクセをやめられない」「いいことが(習慣になるまで)続けられない」という人の中には、「(私は)意志が弱いから」と考えて(思い込んで)いる人が多いような気がします。
 「意志の弱さ」ではなく「望みの弱さ」と考えたほうがいいと思います。
 そうできるように「なりたい」という望みが本当に強ければ、心がけを続けられるのではないでしょうか。
 意志を強くすることは難しいでしょうが、望みを強くする工夫はいろいろできると思います。
 また、(「意志の強さ」ではなく)「望みの回数」を増やすことが実践的方法だと思います。(「意志の強さ?」をご覧ください)

 「幸福とは心の習慣」だと思います。
 不幸になる心の習慣を減らし、幸せになれる心の習慣を増やしていけたらいいのではないでしょうか。
 キーワードは、「一つ一つ」「少しずつ」です。



   

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