しあわせ日記

5月11日(火)YOU_CAN_FEEL_GOOD_AGAIN
 私にとって教科書的な本の1冊が「楽天主義セラピー」(R・カールソン/春秋社)です。基本的な考え方で、私は多くの影響を受けています。
 あなたが今感じていることは、今この瞬間のあなたの思考の結果です。あなたの感情は、あなたがどう考えているかによって変わるのです。

 不幸とは、人生に対する否定的な思考にともなう感情なのです。そうした思考なしには、不幸は存在できません。否定的な感情を持続させているのは、あなたの思考以外のなにものでもないのです。
 私は“幸福感”を大切に考え、いい気分で過ごそう、幸せに暮らそう、と心がけています。その基本となる考え方が、自分のイヤな気分に気づいた時の「自分は不幸になる考え方をしているのではないか?」と、「今の幸せになる考え方は?」です。この2つの考えがいつも、私の幸せ探究の入り口です。

 この本の原題は「YOU_CAN_FEEL_GOOD_AGAIN」。そのための方法を、この本をヒントにもう少し考えてみようと思います。



5月12日(水)何が変われば?
 自分が感じることは自分が考えていることによる。
 だったら、幸せになりたければ考えを変えればいい、ということになります。幸せになる考え方をすればいいわけです。
 「楽天主義セラピー」には、次のように書いてあります。
 いい気分になるために生活を変える必要はぜんぜんありません。

 幸せになるすべを学ぶために変えなくてはならないのは、自分自身の思考との関わり方だけ。
 幸せになるには何を変えればいいかがわかりました。
 私は、考え方が幸せなものに変われば、現実は変わらなくても現実の見え方・感じ方が変わるのだと思います。また、考え方が幸せ志向に変われば、行動も自然に変わり、それにつれて現実も幸せな方向に変わっていくと思っています。



5月13日(木)思考は現実ではない
 「楽天主義セラピー」に書いてあります。「思考は現実ではない」

 未来が現実ではないことはわかると思います。将来のことを考えて、不安になったり苦しんだりするのは、今がもったいない。現実のことではないのです。将来のことを考えるのなら、いい気分になれることや幸せになることを考えたいものです。

 過去も現在では現実ではなくなっています。過去のことを考えて不幸になるのも、今がもったいない。その上もっと悪いこともある、と「楽天主義セラピー」には書いてあります。
 不幸なことに、あなたの頭はどんな出来事にも別の物語をつけ加え、それを実際より悪く見えるようにしてしまいます。さらに重要なのは、あなたの頭が想像の中の出来事を、数秒間に何十回と思い出せることです!
 過去に現実だった事を、現実にはなかった事までつけ加え、繰り返し思い出して、何度も余計にイヤな気分になるのは損だと思いませんか? イヤな気分になるのは、その時だけで十分ではないでしょうか。

 現在をこの一瞬と考えれば、私たちが考えるほとんどのことは現実ではないことになります。現実ではない思考のために不幸になるのは、幸せに過ごせるはずの今がもったいない、そう思いませんか?



5月14日(金)考えることが現実に生命を吹き込む

 現実に何かあっても、それについて考えなければ、感情が揺れることはありません。自分をすごくイヤな気分や不幸にするのは、その時の自分の思考です。でもまた、幸せを十分に感じさせてくれるのも、自分の思考です。
 現実に(幸不幸の)色をつけ、色濃くし、心模様を彩るのは「自分が考えること」。考えることが現実に生命を吹き込む。

 想像力が幸福感に大きな影響を与えます。幸せを十分に感じるためには想像力を働かせることが大切です。

 現実は大きい、でも自分の幸福(感)に大きな影響を与えるのは「自分が考えること」。それをよく知り、常に幸せになる考えを心がけることが大切です。



5月15日(土)考えてもいいことない
 「楽天主義セラピー」より。

   考えても落ちこみから抜け出せない。
   その理由は、気分が沈んでいると否定的な思考が生まれてくるからです。

   落ちこんでいるとき、最悪なのは考えつづけること。
   それは「炎を煽る」ようなものです。

 落ち込んでいる時に、これらのことを思い出せたら、と思います。



5月16日(日)心の痛み
 「楽天主義セラピー」に書いてあります。「時がすべての傷を癒す」

 いつまでたっても傷が治らないのは、なぜか?
 自分で傷口をつっついて痛めているからです。何度も思い出し、心を痛めてしまうからです。体の傷だったら、思わずつっついてしまっても、「痛い」と感じれば、つっつくのをやめます。心の傷でも同じです。心の痛みに早く気づき、考えることをやめればいいのです。

 多くの人は、体の痛みにはすぐに気づいて対処するのに、心の痛みはほうっておきます。なぜでしょうか? 心が痛いのはどうしようもないと思っているのでしょうか?
 心の痛みに対処する方法があることを知らないからではないでしょうか。

 心の痛みに対処する方法、簡単に言ってしまえば「今考えている事について考えるのをやめること」。
 と言っても、簡単にできる人は少ないと思います。
 でも、それができることを知り、そのための工夫や努力を続ける人は、少しずつできるようになります。そのヒントを、このホームページの中で少しでも提供できたら、と思っています。



5月17日(月)ハッピー・シンキング
 ポジディブ・シンキングをすすめる本がたくさんあります。
 私がオススメするのは、もちろん、ハッピー・シンキング。どういうことかは、幸せになる考え方とはを読んでください。

 ハッピー・シンキングは、必ずしもポジティブ・シンキングとは限りません。どうしてもポジティブになれない状況・時・事・相手などはあります。そういう時に、ムリをしてまでポジティブ・シンキングをすることはありません。簡単にポジティブ・シンキングができるような事なら、はじめから問題にはなっていないのではないでしょうか。

 同様に、ハッピー・シンキングは時に、正しくないことも、要領がよくないことも、矛盾があることも、その場しのぎのことも、・・・問題があることもあります。でも、今の自分の心の幸せにとっていいことならハオハオです。

 つらい時・不幸な時には、心の痛みが軽くなる考え方がハッピー・シンキングです。急にすごく幸せな気分になろうというのはムリがあります。「不幸でない幸せ」というのもあります。不幸から比べたら、平静に戻れるだけでも幸せです。
 ポジティブ・シンキングは、元気になってからすればいいんです。

 幸せはたくさんあります。様々な幸せがあります。「楽しい」「うれしい」「誇らしい」などだけではありません。心が「安らか」「静か」「ときめく」「ワクワク」などというのもあります。「あたたかい」「やさしい」「豊かな」「感謝」などの気もちもあれば、「充実感」「使命感」などもあります。他にも数え切れない幸福感があります。

 小さな幸せでも、不幸に比べたらずっと幸せです。不幸な時には、少しでも幸せになれ、すぐに実行できる方法を選べばいいんです。それがハッピー・シンキングだと思います。



5月18日(火)トラブル処理係
 「楽天主義セラピー」の中に「トラブル処理係」の話が出てきます。
 異常に備えて注意し、傷を探し、思いがけない落とし穴を指摘し、欠点を見つけ、懸念を表明し、疑い深くなり、ミスを憶えておく。

 みずからを「現実主義者」と称し、自分の欠点探しの能力を必要かつ重要であると考えている。
 私も以前は、無意識に自分の欠点探しをしてしまう「トラブル処理係」でした。自分の欠点探しをしていたら、今を愉しむことができなくなります。見つけたくないものを探しているのです。その上、それを見つけたらイヤな気分になります。

 欠点を見つけ改善することはいいことです。でもそのためにイヤな気分になるのはハッピー・シンキングではありません。欠点を探すことより今の幸せのほうが大切だと思います。小さな欠点には気がつかなくてもいいと思います。大きな欠点は探さなくても自分がよくわかっていると思います。
 「楽天主義セラピー」にもこう書いてあります。

    何かを良くしようと一生懸命になっていると、
      それ自体のありがたさを感じることができない。

 人生を良くしようと一生懸命になりすぎると、人生のありがたさを感じることができない。人生を幸せにしよう思うのなら、その時に不幸になるような考えは選択しないようにしなければならない。それが、いくら正しくても、いくらポジティブでも。



5月19日(水)手探りの選択
 ネガティブ・シンキングよりポジティブ・シンキングとか、アンハッピー・シンキングよりハッピー・シンキングとか、人は自分で考えることを選べるのでしょうか?
 そのことを帰りの電車の中でずっと考えていて思ったのですが、真っ暗闇の中で手探りをしているのと同じようではないか、と。

 真っ暗だから、何をさわるか、確かにはわからない。
 自分の考えも何が出てくるか、わからないことが多い。
 考えてみないと、イヤな気もちになるか、いい気もちになるか、わからない。
 さわってみないと、冷たいか、温かいか、わからない。

 冷たい思いをしたくなく、温かい思いがしたければ、さわって冷たいと感じたらさわるのをすぐにやめて、温かいと感じたらいっぱい触れて味わえばいい。
 イヤな思いをしたくなく、いい思いがしたければ、考えてイヤな気もちになったら考えるのをすぐにやめて、いい気もちになったらそのことをもっと考えればいい。

 簡単ですね。簡単にできるようになれるといいですね。
 そのための方法をこれからも考えてみようと思っています。



5月20日(木)手探りの選択2
 真っ暗闇でも、知恵をもつ人間は、むやみやたらに探したりはしません。
 知恵のない動物は、常に自分の目の前にあるものだけしか見つけられません。

 目の前にあるものにふれやすいのは事実です。でも目の前にあるものが望まないものだったら、手をだす必要はありません。一度さわってイヤなものだと知ったら、何度もさわるのは知恵がありません。思わずふれてしまった時には、すぐに離れればいいのです。
 一度考えてイヤな気もちになったら、そのことを考えないようにしたほうがいい。無意識に考えてしまった場合には、気づいた時にすぐにやめればいいのです。

 暗闇で目の前にあるものがイヤなものだとわかったら、体の向きを変えるなり、手をのばす高さや方向を変えるなり、いろいろと探し方を工夫します。
 イヤな気もちになる考えをしないように心がけ、いい気もちになれる考えを工夫し、1つ1つ見つけていけばいいのです。一度見つけたものは場所を憶えておけば、暗闇の中でもすぐにまた見つけることができます。
 自分の幸せになれる考えをたくさん知り、憶えておけば後でたいへん役に立ちます。

 幸せ探しも大切ですが、見つけた幸せ(を得る方法)を蓄えておくことも大切だと思います。自分の幸せになる方法のレパートリーが増えれば、それだけ幸せになれると思います。

つづきはこちら


  本のページ  『リチャード・カールソンの楽天主義セラピー(amazon.co.jp)