しあわせ日記

深く考える

 いろんな答えを探して“広く考える”ことも大事ですが、一つ一つの答えを“深く考える”ことも大事です。
 ここでは、「先の先を考える」「人の気もちを考える」「自分の気もちを大切にする」の三つを紹介します。

◇先の先を考える
 一つの答えを選んだ時に、その先がどうなるかは誰もが考えるでしょう。
 先を考える時にいちばんよくないのは、先の悪い状況や結果だけを想像して恐れてしまうことです。それでは、その答えはいつまでたっても選べません。悲観的な人はどんな答えを見つけても悪い結果を恐れてしまい、何もできなくなってしまいます。

 まず、うまくいった時のことを考えるのが重要です。
 うまくいった時の魅力がなければ、その答えには価値がありません。
 うまくいった時のことを想い浮かべることで、ワクワク/ドキドキ/ホッとする/ラクになれるなどの幸せの予感を感じられることが、それを実践する力になるでしょう(目標達成の魅力を感じる)。
 うまくいかない時のことを考える場合には、その先を考えることが大事です。
 うまくいかなくても、その次の手があるはずです。
 うまくいかなかった経験を活かして、その対策を見つければ、それは一歩前進です。
 一つのミスや失敗は潔い謝り方が好感を与えたり、そのあとにどうリカバーするかで名誉挽回できたり、返って信頼を得られることもあります。

 また、悪い結果を事前に受け入れることができれば、もうそれほど恐れなくてすみます。「その時はその時」「そこからベストを尽くせばいい」「(長い目で見れば)いい経験になる」「なるようになる」などと考えられればいいのです。
 もし、思いつく最悪の結果を受け入れることができれば、勇気をだして決断できるでしょう。

 考えられる問題やトラブルについて、その対策、もしくは受け入れる覚悟ができれば、いろんな選択が可能になるでしょう。
 先の不幸を想って恐れるだけでなく、先の幸せも考え、先の不幸とその先の幸せを考えられるようになれば、もっと幸せになる考え方ができるようになるでしょう。

◇人の気もちを考える
 もし、その問題に人が関わっているのなら、その人の気もちを考えてみることが問題解決のヒントになることがよくあります。独善的な考えや自分勝手な考えは、人の感情を害し、感情の問題を生んでしまうことがあります。

 「こうしたら相手はどう思うだろう?」「こう言ったら相手はどう感じるだろう?」などと考えてみればいいのです。人は感情で動くことが多いのです。言い方をちょっと工夫するだけでも相手の感じ方・対応のしかたが変わることがよくあります。たとえば、人に何かを頼む時に命令口調で言うのとお願いするのとでは違います。

 また、やり方や手順を間違えると、よく言われる「ボタンの掛け違い」のような感情の問題が長く続くことになってしまう場合もあります。
 人間関係の問題では、人の気もちが少しでも考えられるのと、ぜんぜん考えられないのとでは大きな違いです。
 人の気もちを考えてみることは、自己中心的な偏った考えをしないようにし、現実的な問題の解決を考えるために役立つでしょう。

◇自分の気もちを大切にする
 人の気もちを思いやることは大事ですが、自分の気もちを大切にすることはもっと大事です。
 相手に対する悪意や無神経などによって人を傷つけるのはよくありませんが、自分のために正当なことをした結果、人が傷つくことになってしまったとしても、それは「相手の問題」ではないでしょうか。

 たとえば、競争をすれば、勝つ人もいれば負ける人もいます。負けた人が傷ついたとしても、それは相手の問題です。また、自分が何かを選択した時に、それに反対の人や選択されなかった側の人が傷つくかもしれませんが、それも相手の問題です。

 世の中には、自分の気もちを大切にすることで、結果として人を傷つけてしまうことがあるのはしかたがないことです。(それを避けられるのなら、それに越したことはありませんが)

 自分にとって大事な問題は、緊急性がなければ、じっくりと考えたほうがいいでしょう。
 重大な問題を考えて悩ましくなった時には、「(この問題は)じっくりと考えて解決を目指そう」と心がけるだけでも、心が少しは落ちついて考えることができるでしょう。



   

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