しあわせ日記

つらくなったら力を抜こう

 仕事に関することでつらい思いをすることがあるという人は多いでしょう。
 仕事の内容、自分の能力、対人関係など、職場には悩みの種になりやすい要素がいろいろあります。成績不振や失敗なども落ち込む元になります。その上に上司から責められたら、もっとつらいを思いをしてしまいます。

◇力を抜いてやる
 重労働をすれば疲れるのは当たり前ですが、力の入れ過ぎでつらくなるケースもあります。疲れると不幸になる考え方をしやすくなり、余計につらい思いをしてしまうことが増えるでしょう。また、力の入り過ぎがうまくできない原因になることもあります。
 必要以上に疲れると感じた時や、一生懸命にやっているのにうまくいかない時には、「力を抜こう」と考えてみてどうでしょうか。
 「力を抜く」ということは「その事をサボる」とか「いいかげんにやる」ということではなく、少し力を抜いてその事をやったほうがいい、ということです。
 力の入り過ぎで問題なのは、余計な所に力が入っている状態です。その分、力が分散してしまい、本来必要な働きの足を引っ張ってしまうこともあります。
 人から悪く思われるのではないか、失敗したらどうしよう、人にバカにされたくない、誰かに叱られたくないなど、“余計なことを考えない”ということが大事です。そういうことを気にし過ぎるから、肩(余計な所)に力が入ってしまうのです。

 また、力が入り過ぎると柔軟な考え方できなくなってしまいがちです。「○○でなきゃならない」「ちゃんとできなくちゃいけない」「これがダメなら終わりだ」などと、無意識に思い込んでいるような場合です。そのために、(すぐにはどうにもならない)現実に抵抗して苦しみ、疲れてしまいます。

 仕事でつらい思いをしやすい人は「力を抜く」ことができないのかもしれません。
 ちゃんと(うまく、早く、たくさん)やらなくてはならないと思い過ぎたり、人の目を気にし過ぎたりしてしまいます。
 何か悪いことがあると、どんどん自分を追い込んで、心身ともに疲弊して、不幸になる考え方や行動をしてしまう。その悪循環に陥ってしまいます。
 どこかで(できれば早めに)力を抜いたり、休んで心身を回復させてから、落ち着いて考えることができれば、もっとラクに済ませることができるでしょう。

 とは言っても、力の抜き過ぎはよくありません。
 「力を抜く」判断も抜き方もその加減は難しいかもしれませんが、「力み過ぎかな?」「ちょっと力を抜いてやってみよう」などと考えられるようになれば、それだけでもちょっとは力が抜けてラクになれるのではないでしょうか。

◇手を抜く
 「手を抜く」というのも「力を抜く」方法の一つです。
 やらなくても特に問題がないことなら手を抜く、ちょっとぐらい問題があっても無理をしないで手を抜く、ということがあってもいいのです。

 「手を抜けない人」の中には、「人に助けを求められない人」や「人に任せられない人」もいます。そういう人は、ちょっと心の力を抜いて(手も抜いて)、人に助けを求めたり、人に任せたりできたほうがいいでしょう。人の力を借りれば、一人でやるよりも大きなことができるでしょう。

 「時には、手を抜く」ことを覚えたほうがいいのではないでしょうか。

◇疲れが原因?
 疲れると気分が悪くなり、そういう時に仕事や職場での問題を考えると、不幸になる考え方をしてしまいがちです。でも、ほとんどの人はイヤな気もちになった原因は、その問題に関わること(職場での出来事、職場の人、ミスした自分など)だと考えてしまいます。
 そんな時には、「あ、まただ。疲れているからだ。今はこの事を考えるのはよそう」のように考えられるといいのです。

 根が真面目な人、完璧主義の人など、「力を抜くこと」「休むこと」をなかなか考えられない人もいます。それが悪いことだと思い込んでいるような人もいます。
 疲れている時に考え続けても、さらに気疲れし、悪循環に陥ります。
 さらに疲れ切ってしまうと、仕事の効率が落ちたり、心身の健康に悪影響を及ぼしてしまうことにもなりかねません。
 どこかで「疲れているからだ」と気づくことができれば、「あとで考えよう」「一度寝てから考えよう」「休もう」「気分転換をしよう」などと考え、悪循環から抜け出すことができます。

◇切り替えが大事
 仕事と言えども、長時間集中するのは無理でしょう。集中する時間と力を抜く時間をうまく切り替えられるといいのです。
 「やる時はやる」「休む時は積極的に休む」「遊ぶ時には充分に楽しむ」。このような切り替えがうまくできるようになれるといいのでしょう。
 力を入れる時にしっかりとやるから、うまく力を抜けるのです。もともと力を入れていない人は力を抜くことはできませんから。また、力を入れて一所懸命にやったから、力を抜いた時に幸せを感じられるということもあります。
 まずは一生懸命に働くことを考え、それから力を抜くことを考えてみるといいのではないでしょうか。

 一日の中で職場で過ごす時間は長く、また人生の中でも仕事をする時間は膨大なものです。仕事を自分にとってつらいものにしてしまっては、幸せに暮らすことはできないでしょう。
 仕事があまりつらくならないように、自分で自分を助けられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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