しあわせ日記

  幸福感のパラドックス

 「高齢化によって生じている本当の問題は何か?」(老いの工学研究所)より、
 老いをネガティブに捉えている人にとっては意外だろうが、老いの工学研究所による高齢者研究は、高齢期に幸福感が向上していくことを指摘している。
 普通に考えれば、幸福感は低下するはずなのに、実際には幸福感が徐々に向上していく。この現象は「幸福感のパラドックス」と呼ばれる。

 ●ではなぜ、高齢期に幸福感が向上するのか?
 1.離脱(世俗から離れることによる幸福)
 2.活動(新たな取り組みによる幸福)
 3.継続(強みの発揮による幸福)
 4.最適化(目標に対する態度による幸福)
 5.発達(精神的成長による幸福)
 年齢と幸福度については、U字カーブをたどり、高齢期に幸福感が向上していく、と言われています。

 高齢期に煩わしい世俗(仕事・職場での人間関係など)から離れて生活できる人は、不幸になることが減り、幸せでしょう。
 高齢期に自分のやりたいことがやれる人は、幸せでしょう。
 高齢期に自分の得意なこと・好きなことを活かせる場を見つけられた人は、幸せでしょう。
 高齢期に自分に合った目標をもって生きられる人は、幸せでしょう。
 高齢期までに幸せになる能力を向上できた人は、幸せでしょう。

 歳をとることは幸せになっていけること、と思って生きていけるようになるといいのではないでしょうか。



   

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