読書日記

  他者を容認・肯定する

 『人はなぜ「美しい」がわかるのか』(橋本治)より、
 「美しい」には重大な役割があります。それは、「自分とは直接に関わりのない他者」を発見することです。
 「存在する他者」を容認し、肯定してしまう言葉――それが「美しい」なのです。
 世の中にはすごくたくさんのもの(物・人・事)が存在しています。
 でも、自分と関わっているものはその中のごくわずかです。自分のまわりにあるものでも、自分が目を向けず、気にもとめなければ、関わりのないものです。そういうもの(物・人・事)がいっぱいあるのです。

 その美しさを感じ、「美しい」と思ったものは、自分にとって明らかに存在しているものとなります。
 しかも、好ましいもの、ちょっと幸せな感じを与えてくれる価値あるものになります。

 幸せになる一つの方法は、自分の身近にある幸せに気づき、その幸せを感じられるようになることです。
 そういう幸せを数えて暮らせるようになれば、日常的に幸せになれるでしょう。

 自分のまわりの美しいもの(物・人・事)・幸せなものにもっと気づき、「美しいなぁ」「幸せだなぁ」と思えるようになるといいのではないでしょうか。



   

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人はなぜ「美しい」がわかるのか』橋本治

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