読書日記

  遠くをごらんなさい

 『幸福論』(アラン)より、
 憂鬱な人に言いたいことはただ一つ。「遠くをごらんなさい」。
 広々とした空間に目を向けてこそ人間の目はやすらぐのである。夜空の星や水平線をながめている時、眼はまったくくつろぎを得ている。眼がくつろぎを得る時、思考は自由となり、歩調はいちだんと落ち着いてくる。全身の緊張がほぐれて、腹の底まで柔らかくなる。
 自分のことなど考えるな、遠くを見るがいい。
 憂鬱な時には、行動が不活発になり、室内に閉じこもりがちになりやすいでしょう。それでは憂鬱な時間が余計に長引いてしまいます。
 憂鬱な時には、物理的にも心理的にも遠くを見るようにしたほうがいいのでしょう。

 物理的に遠くをながめるのなら、外に出たほうがいいでしょう。空(青空/雲/星/月など)や海(水平線)や山などをながめていると目も心もくつろぐのでしょう。心がくつろぐと身体もリラックスできるのではないでしょうか。
 戸外には他にも見るとくつろげるものがいろいろあるでしょう。たとえば、花や草木の緑や動物や子供など。
 いろんなものに目を向け、それらに意識を集中すれば、イヤなことも忘れられるのです。
 また、身体を動かすことも気分を変えるのに役立つでしょう。
 そういう意味でも、心が沈んだ時には、歩くことをおすすめします。

 心理的に遠くを見るというのは、身近なことばかり考えずに、今の自分と離れたものを考えればいいのだと思います。
 憂鬱な気もちになるのは、自分(の悩みや不幸)のことを考えているからでしょう。そうではなく、人(の幸せ)のことを考えられるといいのでしょう(人を幸せにすることで、自分の不幸を忘れよう)。
 また、今のことばかり考えずに、もっと先のことを(希望がもてるように)考えることも、心理的に遠くを見ることになると思います。

 憂鬱な気分が続く時には、物理的/心理的に「遠くを見る」ように心がけてみるといいのではないでしょうか。



   

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