読書日記

  念起こる これ病なり

 『魂をゆさぶる禅の名言』(高田明和)より、
 「念起こる これ病なり 継がざる これ薬なり」

 “心に浮かんだ憎しみの記憶は心の病気だ。これを継がずに、そこで終わりにするのがその病を癒す方法なのだ”という、悩みから逃れる方法を説いた言葉です。
 悪感情を生むような念(思い)は心が患っている症状であり、(軽い)病気とも言えるのでしょう。
 悪感情は心身に悪影響を及ぼす(弱い)毒なのかもしれません(怒りの感情は身体の中に毒を生成する、という心理学の実験結果もあります)。弱い毒でも、長い期間飲み続ければ、病気が悪化することがあるのです。

 病気になったら、その原因を取り除くことが第一でしょう。
 心の病気では、悪感情を生むような念をやめることです。やめれば、悪感情は徐々に小さくなります。人間のもつ自然治癒力が働いてやがて病気は治るでしょう。
 心の栄養・休養・運動を心がけると、より早く改善すると思います。幸福感は心の栄養であり、良薬でもあると思います。

 悪感情の背後には不幸になる考え方があるのです。
 自分の悪感情(イヤな気もち)に気づいたら、「不幸になる考え方(をしているのではないか)?」と自問し、「そうだ。幸せになる考え方を心がけよう」と考えられるようになるといいでしょう。
 そして、今していた不幸になる考え方をストップし、心を切り替えられるようになると、なおいいでしょう。



   

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