読書日記

  脱同一化

 PHP6月号の特集は『プラス思考になるヒント 人生はもっと楽しくなる』。
 諸富祥彦さん(心理カウンセラー)は、
 (気持ちの切り替え方の)三つ目のコツは、「感情」そのものは変えずに、「自分の感情に対するほどよい距離の取り方」を身につけることです。
 お勧めしたいのが「脱同一化」という心の姿勢を学ぶことです。それは「どんな気持ちが出てきても、それをただ、認めて眺めていく」ことで、「自分」と「自分の一部である気持ち」とが、同一ではないことを実感していく心の姿勢です。
 感情をコントロールできない、気持ちを切り替えられない人は、自分の悪感情にその場で気づけないのではないかと思います。
 ただ悪感情に流されて、「□□が××だから」と考えて悪感情を強くしたり長くしたりしてまうのです。

 今自分は「怒っている」「落ち込んでいる」などと気づければ、それだけでも少しは悪感情が小さくなるのです。
 「こういう気持ちになることもある」「今こういう気持ちになるのはしかたがない」のように自分の感情を受け入れることがことができると、なおいいでしょう。
 そして、状況のせいや人のせいや自分のせいなど、余計なことを考えなければ、悪感情はだんだん鎮まっていくのです。

 自分の悪感情に気づき、それを受け入れるということは、今の自分の感情とは別の“もうひとりの自分”がいる、と考えることもできるでしょう。
 同様なのが「脱同一化」ではないかと思います。

 自分の悪感情に気づき・受け入れて、ある程度感情がおさまったら、気持ちを切り替えることで、もっと楽しく過ごせる時間を増やせるようになれるといいのではないでしょうか。



   

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