読書日記

  「大局観」の効果

 『大局観』(羽生善治)より、
 複雑な状況で決断を下す時は、この「大局観」で無駄な「読み」を省略でき、正確性が高まり思考が速くなる。
 さらに、「大局観」を身につけると、未知の場面にも対応できるようになり、失敗を回避する方法ができ、さまざまな場面における重要な要素を抜き出せるようになってくる。
 「大局観」とは、「物事の全体的な状況や成り行きに対する見方・判断」。

 大局観の第一は、「状況判断」ではないかと思います。
 今はどういう状況であり、今はどういう場面かがわかっていれば、その時々に正しい対応がしやすいでしょう。
 その状況判断を瞬時に正確にできる人は大局観が優れていると言えるでしょう。

 大局観の第二は、「方針決定」ではないかと思います。
 こういう状況では、どういう方針で考えればいいのかがわかれば、その方針に合わない考えを省略できます。
 方針が正しければ、大きい間違いはしなくてすむはずです。
 たとえば、問題への対応の方針を決める人づきあいの方針を決める自分の生き方の方針を決める、・・・。
 大局観の優れた人は、その状況で何が大切か、自分が大切にしたいもの(事・人・物)は何かがわかっているのだと思います。

 大局観の第三は、「見通しや予測」ではないかと思います。
 こういう状況をこういう方針でいけば、こうなるはずだとわかることです。
 また、大局観の優れた人は長い目で考えることができるのだと思います。
 たとえば、人生という長い目で見れば、この問題は「小さいことだ」と気づけることがけっこうあるでしょう。
 一時の悪い状況を怖れずに、先の先を考えることができれば、決断できることもあるでしょう。
 長い目で見れば、無理をせずに一歩引く考え方をしたほうがいい場合もあるでしょう。
 また、どんな問題も人生の中ではいい経験と考えることができるでしょう。

 大局観を身につけることで、うまく(速く/正確に/ラクに)問題解決ができるようになるといいのではないでしょうか。



   

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