読書日記

  悩みの原因は執着心

 PHP10月号の特集は『悩みからの抜け出し方 「心」が人生を変える』。
 枡野俊明さん(徳雄山建功寺住職)は、
 悩みが生まれる原因は一つ。それは、何かにとらわれているからです。欲望や夢、ときには人間関係にさえも執着してしまう。その執着心にこそ、悩みの発端があるのです。
 執着心をまったくなくすことはできませんが、それを減らして行くことはできます。
 悩み苦しんでしまうのは、何かにとらわれているからなのでしょう。
 たとえば、お金(損得)、地位・名誉、成績・業績、夢・目標、愛する人、人づきあい、世間体、健康、・・・。

 すごく悩んだ時に、「自分は今何かにとらわれているのではないか?」と自分に問いかけることで、とらわれている何かに気づけるといいでしょう。
 さらに、「とらわれているのは、何かへの欲か? 強い悪感情か? 何か思い込みか? 常識か? 人の目か?」などと自問できると、なおよさそうです。

 自分が今とらわれているものがわかれば、それをあきらめるか、(悪いことや恐れていることを)覚悟すれば、ラクになれたり、悩みから抜け出すことができるでしょう。
 たとえば、「これはしかたがない。あきらめよう」「こんなものはなくてもいい」「このくらいは(失っても)大丈夫」「人にどう思われてもいい」「(この人とは/うまく)つきあわなくてもいい」「つらいのは一時の事」などと考えられるといいでしょう。

 少しでも執着を捨て自由な心を取り戻すことができれば、ラクになるのではないでしょうか。
 そのために必要なのは、私心にとらわれない素直な心かもしれません。



   

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