読書日記

  幸不幸は心が決める

 『心がスーッとなる ブッタの言葉』(アルボムッレ・スマナサーラ)より、
 何が幸福と不幸を決めるのでしょうか。
 仏教では、物質ではなく心の状態であると考えます。
 つまり、幸福か不幸か、ということは心が決めるのです。

 どんなに物質的に豊かな生活をしていても、「あれも欲しい」「これも欲しい」とつねに心が新たなモノを求め、現状に満足していなければ、心は貧困病に罹っているのです。それは幸福とはいえません。
 一方、物質的にめぐまれていなくても、その人がその状況に満足している、充実感を感じている、そして、自分の努力に適ったモノを手にしていると納得していれば、その人の心は明るいに決まっているのです。幸福です。
 幸せは心が決めるものです。そして、自分の幸せは自分の心が決めるのです。
 外から見て物質的に恵まれていても、当人は幸せでない人、自分は不幸だと思っている人もいるのです。
 反対に、物質的には比較的恵まれていなくても、本人は満足している人、自分は幸せだと思っている人もいるのです。

 自分に恵まれているもの(事・人・物)を幸せに思えない人は、幸せになれません。
 自分に恵まれていないものを不満に思うと、不幸な気もちになってしまいます。
 誰にでももっている幸せがあるのです。その幸せを感じられれば、(一時的に)幸せになれるのです。それが増えれば、それだけ(日常的に)幸せになっていけるのです。
 誰にでももっていない幸せやもっている不幸があるのです。でも、そのことを(現実として受け入れることで)当たり前とし、不幸だと思わなければ不幸にはならないのです。

 自分がもっている幸せを感じられるようになり、希望をもって明るい気もちで生きられると、幸せでしょう。
 希望を夢や目標に変えて努力し、日々充実感を感じられると、幸せでしょう。努力が実って、自分の目標を達成できれば、すごく幸せでしょう。目標達成によって得られる幸せもあるでしょう。

 「今は幸せ。でももう少し幸せになれたらいいな。ではどうしたら?」という心の姿勢で生きられるようになり、少しずつ幸福度を高めていけたらいいのではないでしょうか。



   

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