読書日記

  人生の妙味

 『シンプルマインドのすすめ』(鷲田小彌太)より、
 料理でも、人生でも、もともとのままのシンプルを維持することではなく、成熟の後にシンプルを獲得することに、妙味がある。洗練された、複雑絶妙の味がある。純化されたエキスがある。
 人生は、大道を歩もうが、枝道をたどろうが、煮たり、焼いたり、叩いたり、発酵させたり、ときに腐らせたりというような変遷をこうむって、初めて妙味を発揮し、老熟に達するのである。
 もともとシンプルな生活や考え方をしている人には、シンプルの価値はわからないのでしょう。
 いろいろとやってみた結果、シンプルの良さがわかるのではないでしょうか。

 たとえば、もともとヒマな人には時間の余裕や自由の価値はわからないでしょう。
 すごく忙しい経験をした人には、自分の好きなことに使える時間があることや自由の幸せを感じることもできるのではないでしょうか。

 たとえば、物事をスパッと割り切ってシンプルに考えられる人には、くよくよしている人の気もちは理解できないでしょう。
 様々な不幸になる考え方をしたり考えすぎたりしてくよくよしやすい人は、幸せになる考え方を身につけることで穏やかなシンプルマインドを手に入れることの価値の大きさがわかるでしょう。

 人生には、人それぞれにいろいろあると思います。思うようにいかないことも不幸なこともあるでしょう。
 でも、様々な人生経験を活かして少しずつ幸せになっていけるといいのでしょう。
 不幸を幸せに変えることは、ある意味、人生の妙味と言えるのではないでしょうか。

 幸せになる方法を料理にたとえて考えることができます。
 工夫しながら実践を続けることで少しずつ上達するとともに、自分の料理(幸せになる方法)のレパートリーを一つ一つ増やしていけたらいいのではないでしょうか。



   

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