読書日記

  求めない

 『努力しない生き方』(桜井章一)より、
 「求める」ではなく「求めない」。

 求めてばかりいる環境において求めない行為には勇気がいる。しかし、するべきことをした上で求めないという姿勢でいれば、どれだけ無駄なことをこれまで求めていたかがよく見えてくるはずだ。
 求める行為には一時の満足があるが、求めない行為には持続する納得感がある。満足は欠乏をすぐに生みだすが、納得はかけることがない。
 何か(幸せ)を求めて努力するのはいいことです。
 でも、求めてばかりでは問題があるのかもしれません。
 「求めない」ことが幸せにつながることもあるのでしょう。

 人がふつうに求めるものを「自分は求めない」というのは、人と異なる行為であり、はじめは勇気がいるのでしょう。
 でも、それを実践してみて、その効果を実感でき、自分が納得できればいいのでしょう。

 すべてを「求めない」のではなく、無駄なこと・必要のないことを「求めない」のです。
 一つを求めなければ、そこに(時間やエネルギーやお金などの)余裕が生まれるはずです。
 その余裕を自分が本当に大切にしたいもの(事・人・物)のために十分に使うことができるといいのではないでしょうか。

 求めたものが得られればそれなりの幸せを感じられます。でも、それは一時的でしょう。また、「もっと、もっと」と求めすぎるのは不幸の元だと思います。
 「求めない」ことで得られる心の余裕は持続するものであり、いろんな幸せを感じるために役立つのではないでしょうか。



   

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