読書日記

  幸福の記憶

 『幸せを科学する』(大石繁宏)より、
 さまざまな出来事について、その時どれくらい自分が幸せだったと記憶しているかは、人生を振り返り、満足感の判断をする際、重要な要因となる。

 主観的な幸福感を語るうえで、何をどう記憶しているのかは、どんな出来事を実際経験してきたかと並んで鍵となってくるわけだ。
 自分の人生を振り返って、幸せだったかどうかは、どんな出来事をどのように記憶しているかによって、判断が大きく変わるのでしょう。
 幸せな出来事をよく覚えている人は幸せだったと判断しやすく、不幸な出来事をよく覚えている(思い出しやすい)人は不幸と判断しやすいでしょう。
 また、同じ出来事でも、それを幸せな出来事と思っている人と不幸な出来事と思っている人では、逆の判断になってしまいます。

 その出来事が幸せだったかどうかの判断基準には、次の2つがあると思います。
 一つは、「今から考えると、あの時は幸せだった(んじゃないか)」と思えることです。たぶんその時には「幸せな感じ」がしていたのでしょう。もしくは、幸せな状況にいたのでしょう。
 もう一つは、その時に「幸せだなぁ」と思い、幸福感を実感できるとともに幸せの自覚があったことです。
 せっかく幸せな出来事を経験したのなら、その時に幸福感と幸せの自覚をもてたほうがいいのではないでしょうか。

 反対に、その出来事があった時には不幸(な気もち)になった場合でも、あとから振り返れば「人生の中では幸せな経験だった」と言えることもあると思います。
 時間がかかっても、不幸を幸せに変えられるようになるといいでしょう。

 死ぬ前に「幸せな人生だった」と確信をもって言うためには、幸せを感じるとともに「幸せだなぁ」という自覚をたくさん積み重ねることができるといいのではないでしょうか。



   

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