読書日記

  ウェルビーイング

 『幸せを科学する』(大石繁宏)より、
 幸福や心の健康を指して、英語ではハッピネスと並んでウェルビーイングという言葉が使われることが多い。

 アメリカでは、ウェルビーイングを人生の満足度と共に、「幸せ」「喜び」「ワクワク、ドキドキ」という肯定的感情の頻度、または、「悲しみ」や「怒り」などの否定的感情の欠如で測定することが多い。
 健康のことを「ウェルネス」と言いますが、その良い状態が「ウェルビーイング」であり、心がウェルビーイングな状態は「幸福」ということなのでしょう。

 心理学者によるウェルビーイング(幸福)の基準となるものの一つが「人生の満足度」。日本の世論調査でも「現在の生活に対する満足度」を定期的にアンケートしています。
 「満足」と「幸福」はちょっと違う感じもしますが、心から満足して幸せを感じられれば幸福になれます。

 ウェルビーイング(幸福)の基準となるもう一つは、肯定的感情の頻度と否定的感情の欠如ということです。
 生活の中で幸せな感じがする回数や時間が多ければそれだけ幸福で、反対に不幸な感じがする回数や時間が多ければそれだけ幸福でないということなのでしょう。
 幸福になるためには、生活の中で実際に幸せを感じることが肝心です。そのためには、自分が幸福になれることをすることです。
 一方、できるだけ不幸(な気もち)にならないように心がけることも大事でしょう。

 幸福度が数値化されることもありますが、幸福(の基準)は人それぞれであり、その判断は難しいところです。
 少なくとも人と自分を比べることは不幸になる考え方であり、やめた(気づいてストップした)ほうがいいでしょう。
 比べるのなら、1年前の自分と比べて少しは幸福になれた、と思えるかどうかがいいと思います。幸せになる努力を続ければ、1年後にはきっとそう思えるのではないかと思います。
 そう思えれば、「(このまま努力を続ければ)これからも少しずつ幸福になっていける」とも思えるでしょう。そう思って生きていけるのは、とても幸福なことだと思います。



   

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