読書日記
人生の最終目的は幸せ
『幸せを科学する』(大石繁宏)より、
アリストテレスは、人生の最終目的は幸せ以外にありえないと断言し、これをエウデモニアと呼んだ。
他の目標はすべて、究極的にはエウデモニア=幸せを達成することへの手段でしかないからである。
人間は(無意識に)幸せを求めて生きるようになっている、と考えられるのでしょう。
その他の人生の目標(たとえば、いい成績をとる、いい学校・いい会社に入る、出世・成功する、いい人との出会い・恋愛・結婚を望む、マイホームなどの物を得る、お金を貯める・・・)はすべて、幸せになるための手段と考えられます。
ところが、本来の目的である「幸せ」を忘れ、手段のために不幸になっている人も多いのだと思います。
『
食べるために生きるな。生きるために食べよ
』というイギリスのことわざがあります。本当は、幸せに生きるために食べられるといいのでしょう。
同様なことがいろいろ言えると思います。「働くために生きるな。幸せに生きるために働け」「お金のために生きるな。幸せに生きるためにお金を稼ぎ、使え」「勉強するために生きるな。幸せに生きるために学べ」「遊ぶために生きるな。幸せに生きるために遊べ」「夢の実現のために生きるな。幸せに生きるために夢をもて」「愛されるために生きるな。幸せに生きるために人を愛せ」「ただ生きるために生きるな。幸せに生きるために生きよ」・・・。
「幸せ」という本来の目的を忘れないことが大事なのです。
人はもっと
小さな幸せ
(ちょっとした楽しみ・喜び・快感など)を求めて行動することも多いでしょう。
その一方で、イヤな気もち(小さい不幸)にならないようにしている行動ことも多いでしょう。
人間は「
幸福原則・不幸原則
」に従って生きているとも言えるでしょう。(
不幸でない幸せ
を考えれば、幸福原則のみでもいい)
人間のすべての行動の目的は「幸せ」と考えることもできるでしょう。
でも、多くの人は「幸せ」という目的を忘れて生活しています。
目的を達成するためには、「幸せになろう」という目的意識、もしくは目標をもって、
実際に努力
したほうがいいのではないでしょうか。
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『
幸せを科学する』大石繁宏
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