読書日記

　　いまやるべきことをやる

　『人生を１００％活かす』（アルボムッレ・スマナサーラ）より、
　私がいいたいことは、「余計な苦しみを味わうのではなく、いまの瞬間にやるべきことはすごく簡単なことですから、それをやってください」ということです。

　皆さんにとっていまの瞬間やるべきことは、勉強であったり、話を聞くことでしょう。そうであれば、それだけをやっていればいいのです。たとえ内容が理解できないとしても、それはどうしようもないことですから、ただ聞いていればいいのです。また、そのあとはどうするかというと、またそのときにやるべきことをただやるだけでいいのです。
　心が苦しいのは自分が余計なことを考えているからかもしれません。過去の悪い出来事について、イヤな人について、将来の心配事について、・・・。
　それよりも大事なのは「いま」であり、いまの自分の心が苦しまないことです。
　幸せになるためには、いまを大切にできるようになることが肝心です。

　いまを大切にするためには、余計なことを考えない（たとえば、過ぎたことでくよくよしない、イヤな人に煩わされない、あまり不安にならない）ように心がけて、いまやるべきことを（集中して、できれば楽しんで）やることでしょう。
　どうしても一つの事が頭から離れない場合には、「いまだけは」と、目の前の短い「いま」のことに集中できるといいのではないでしょうか。

　幸せになるためには、何をやるかが大事です。たとえば、自分が本当にやりたいことがやれれば、それだけでも幸せでしょう。
　でも、やる（と決めた）ことはできるだけ好い気もちでやれるといいでしょう。
　やりたくなくてもやらなくてはならないことは少しでも楽しめるように工夫できるといいでしょう。

　いまやることは一つです。その一つ一つを（やる際の自分の心を）大切にやるように心がけることが、余計な苦しみを減らすことにもなるのだと思います。



　　　

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