読書日記

  ちがいを育てよ

 『庭仕事から学んだ人生のレッスン』(ヴィヴィアン・エリザベス・グリック)より、
 野菜たちが土、水、太陽の光なくしては育たないように、人間も衣食住と愛なくしては、生きていけない。が、そうした基本的なことが満たされたあとは、自分次第だろう。
 個々の内に眠っているものをどう生かすか。自分には特別にどんな「養分」が必要なのか。どうすれば、自分らしい自分になれるのか。さらに一歩進んで、どう人間関係を育めば、周囲の人々の可能性もまた、最大限に生かすことができるのか。

 ちがいを育てよ、という菜園の教訓からは、会社組織や経営のありかたについても学ぶことが少なくなかった。
 衣食住などの生活環境がある程度あれば、それなりに生きていくことはできるでしょう。
 でも、ただ生きているだけでいいのでしょうか。
 せっかく生きるのなら、よりよく、より幸せに生きられたほうがいいでしょう。

 人はみんな違います。肉体的にも、精神的にも、能力的にも・・・。
 そして、それぞれにいい所や得意なことや向いていることがあるのだと思います。
 自分を生かして自分らしく生きられるといいのではないでしょうか。

 自分自身に与えられた天分(たとえば、性格や体の特徴や才能など)を生かすことができるといいのでしょう。そのためには、まず自分を知り、それを生かす道や方法を考えればいいのでしょう。自分の持ち味を生かすためにはどういう道を選べばいいか、自分の能力を十分に発揮するためにはどうしたらいいか、能力をさらに伸ばすためには今の自分に何が必要か、・・・。

 人との違いを生かすことが自分らしい生き方につながるのだと思います。
 自分だけでなく、人の違いも尊重し、互いに違いを生かし合えたら、なおいいでしょう。
 それができるのが人間のすごいところなのではないでしょうか。



   

次の日の日記

最新の日記

庭仕事から学んだ人生のレッスン』

ホームページ