読書日記

  少なくする

 『庭仕事から学んだ人生のレッスン』(ヴィヴィアン・エリザベス・グリック)より、
 自分で野菜づくりをはじめ、整枝や摘芯をする勇気がついて、ますますわかってきたのは、少なくしたほうがいかに得か、ということだった。思いきって切り詰めたほうが立派に育つのである。

 日常生活でも、やるべきことが増えすぎて、どうにも集中できなくなり、非常に苦い思いをすることがある。
 野菜には、葉を食べるものもあれば、根や茎や花や実を食べるものもあります。
 主となる部分を立派に育てるためには、養分を集中するために、他の部分は切り捨てたほうがいいのかもしれません。

 生活でも、人生でも、多くのことをやりすぎると大切なものがおろそかになるのでしょう。
 自分にとって本当に大切なもの(事・人・物)があるのなら、それを大切にするためには他の何かをやめたほうがいいのかもしれません。
 何かをやめれば、それだけ時間やエネルギーに余裕が生まれ、もっと大切なものに使うことができるでしょう。

 大きな夢をもつ人は、他の人たちがやっていることでも、自分はあきらめたほうがいいのかもしれません。
 誰かをもっと大切にする(愛する)ためには、他の人とのつきあいが減ってしまうのはしかたがないでしょう。
 お金がかかる趣味を存分に楽しむためには、他のものを切り詰める必要があるでしょう。
 もちろん、何事もほどほどに、バランスのいい生活・生き方を目指してもいいのですが。

 「今の生活を楽しめない」という人は、(時間/エネルギー/お金/心などの)余裕がないのかもしれません。
 何かをやめる、何かをあきらめることで余裕が生まれ、楽しめるようになれたらいいのではないでしょうか。

 今(の生活に)あるものを切るのには勇気がいるのでしょうが、自分が大切にしたいもののために決断できるようになるといいのでしょう。
 それによって花のある生活や実りある人生にできたらいいのではないでしょうか。



   

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