読書日記

　　自分を知り、生かす

　『人間としての成功』（松下幸之助）より、
　何か事をしようという場合、いちばん大切なことは、おのれを知る、自分の力を知るということではないかと思います。

　自分というものが何に向いているのか、あるいはどういう素質をもっているかということをよく自覚しており、そして、それに対して信念をもつということが必要ではないかと思います。
　そういう自覚、認識があり、自分なりのものを生かして生きようとする態度があってはじめて、人間としての成功への道をあゆむことになるのではないかと思います。
　「自分を生かして生きる」ことができればいいのでしょう。
　そのためには、まず自分を知ることが大事なのでしょう。
　誰にでも、向き／不向きや得意／不得意（苦手）や好き／嫌いなどがあるのだと思います。自分に向いていること、自分が得意なこと、好きなことを生かして生きることができれば、うまくいくことも多く、幸せになりやすいのではないでしょうか。

　そういう自分なりの何かを見つけ、それを生かそうと努力できるといいのでしょう。
　生かしたい自分の何かを見つける基準は、自分の心だと思います。それをやることが、楽しい、面白い、苦にならない、好きというような好い感触があるといいのでしょう。人と比べるのではなく、他のことをやる時とそのことをやる時の自分の心模様を比べて、自分にとってより心地好いものを選べればいいのではないかと思います。

　そして、「自分は自分の○○を生かして生きよう」「自分の生き方はこれでいい」のような信念がもてると、なおいいのでしょう。

　自分にとっての“人間としての成功”は、社会的な成功とか人から見た成功とかに関係なく、自分の心の幸せによって決まるのではないでしょうか。
　だからこそ、「自分を生かして生きる」ことが大切なのだと思います。



　　　

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『人間としての成功』松下幸之助

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