読書日記

  自分だけ悩んでいるという思い込み

 『ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる』(鍵山秀三郎)より、
 自分だけに悩みや不安が襲いかかっていると思い込んでいる人がいます。この人は、悩みや不安からなかなか抜け出すことができません。
 やっかいなことに、そういう人ほど人の不幸は小さく見え、自分の不幸だけを大きく増殖させる傾向があります。
 反対に、人の幸せは大きく見え、自分の幸せは小さく感じる傾向があります。
 「なんで自分(だけ)がこんなに苦しい思いを(しなくちゃいけないんだ)」「信じられない」などと思っていると、余計につらくなり、問題解決に取り組むこともできないでしょう。
 さらに、「自分はかわいそうだ」「自分は不幸だ」などと自己憐憫に陥るようでは、なおさらです。

 「こういうこともある」「同じような思いをしている人は他にもいる」などと受け入れることが、問題解決の第一歩です。
 現実を受け入れ、最終的には、変えようのないことは「しかたがない」とあきらめ、変えられることはその努力を始められるといいのでしょう。

 自分の不幸にとらわれやすい人は、人の不幸は見えにくいのでしょう。
 一方、人の幸せが目につきやすく、その幸せが自分にないことを不幸に思い、他にある自分の幸せには目がいかないのでしょう。

 できるだけ不幸にならないようにし、その分の時間とエネルギーを自分が幸せになれることをするために使えるようになれたらいいのではないでしょうか、



   

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ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる』鍵山秀三郎

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