読書日記

  自分に引き寄せて考える

 PHP7月号の特集は『運がひらける言葉』。
 中谷彰宏さん(作家)は、
 僕は三十代のときに「縄文時代の人の寿命は三十歳」ということを知りました。
 そのとき僕は「じゃあ、僕はここまで生きてこられて、ラッキーじゃん。三十歳以降は本来、オマケの人生なんだから、これからは好きなことをして生きよう」と思いました。

 「縄文時代の人の寿命は三十歳」という言葉を自分に引きつけて考えたのです。
 出合った言葉を単に知識として覚えるだけでなく、自分に引き寄せて考えることも大切なのです。
 「縄文時代の人の寿命は三十歳」だったんですね。「人間50年」と言われた時代もありました。また、動物の中では人間はすごく長寿です。
 今や日本人の寿命は80歳です。これは幸せなことであり、それをできるだけ有効に過ごせたらいいのではないでしょうか。
 そのための一つの方法が、好きなことやりたいことをやることなのでしょう。

 『竜馬がゆく』(司馬遼太郎)の中で坂本竜馬が「人の一生というのはたかが五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ」と言っています。
 『生きてるだけで丸儲け』という言葉で、生き方が変わる人もいます。
 同様に、自分が生まれてきた奇跡や今生きている奇跡を思えば、もっと自分を大切にできるのかもしれません。

 いい言葉と出合っても、ただ憶えているだけではあまり価値がありません。それどころか、たいていは忘れてしまうでしょう。
 いい言葉をヒントに、自分(の人生)に活かす方法を考え、実践に移すことが大事なのではないでしょうか。



   

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