読書日記
夢が抱ける社会を
PHP6月号の『今を生きる わたしの見方・考え方』は落合恵子さん(作家)。
夢が抱けない子どもが増えているとしたら、それは大人社会に夢がないから。大人と子どもはいつの時代も合わせ鏡。そこには大人の、そして社会の大きな責任があるのです。
「どうせ夢なんて見たって仕方がないよ。努力するなんて意味ないよ」。子どもにそう思わせるような社会をつくってはいけない。
人生にはいろんな居場所があって、そこにはたくさんの夢が落ちている。子どもたちがそう思えるような社会くらいは残していきたい。
子どもたちが夢をもてないのは大人社会の影響もあるのでしょう。
不景気な時期には、多くの大人も社会の雰囲気も暗くなりがちです。それが情報化社会によって子どもにもわかりやすくなっているということもありそうです。
親に夢がないということも、子どもに影響するでしょう。
子どものなりたい職業の1位が「公務員」というのは、とにかく「安定している」ことを望む親の心の反映でしょう。公務員でも、憧れる具体的な職種があれば、夢になるのでしょうが。
親も他の大人も、いくつになっても、夢をもち続けられるようになれたらいいのですが。
子どもの立場としては、自分の夢がもてないのを親や社会のせいにするのはどうかと思います。(そう考える自分のせいのほうが大きい)
夢や希望がもてないのは、その人の将来に幸せの可能性がないのではなく、その人の希望をもつ能力が足りないからだと思います。
誰にでも幸せの可能性は、いろんな所にいろんな形であるのです。ただそれらを知らないだけなのです。
「夢をもって生きよう」と思い、一所懸命に探し続ければ自分の夢をもつことはきっとできると思います。
自分の夢への過程を愉しめるようになれたら、なおいいでしょう。
たとえいくつかの夢をあきらめることになったとしても、あきらめずに夢(幸せの目標)をもち続けることができたら、と思います。