読書日記

  1%を人のために尽くす

 PHP11月号の特別企画は『元気をくれる「言葉の贈り物」』。
 鎌田實さん(医師)は、
 人間って、エゴイスティックな生き物だと思います。ぼく自身を考えみても、おそらく99%は自分や家族のために生きている。
 自分と家族が幸せになることが第一。それは当たり前のことで、別に非難されることではありません。
 ただ、ぼくは残りの1%を誰かのために尽くそうと思っています。10%も他人のために尽くそうと思うと、それは何だか嘘っぽくなるけど、1%くらいなら真剣になれるでしょう。
 人間はみんな、基本的には「自分(の幸せ)のため」に生きています。
 ただし、他の人にもそれなりに気を遣います。人を陥れたり不幸にしてまで、自分の幸せを得ようとするのは問題があるでしょう。
 そういう条件のもとで、自分の幸せを優先するのは当然のことです。

 それだけでなく、人を喜ばせることや人の役に立つことや人を幸せにすることを考えられるのも、人間の素晴らしいところです。
 それは「人のため」になることですが、「自分のため」でもあると思います。人を喜ばすことができれば自分もうれしいし、人の役に立てることはうれしいだけでく自分の存在価値にもつながることです。愛する人を幸せにする幸せを感じて生活できるようになれたら、幸せに(暮らせるように)なれるでしょう。

 「人に尽くそう」「人の役に立てることをしよう」「人を幸せにしよう」などと思うと、大きいことばかり考えようとしてなかなか実践できないかもしれません。気恥ずかしかったり人の目(偽善やカッコつけているなどと思われるのではないか)が気になってしまう人もいるでしょう。
 小さいことでいいのです。自分ができることを、できる相手に、できるときにすればいいのです。人を幸せにする方法はたくさんあるはずです。
 大きな愛の心で小さな愛の行為を実践できるようになれたらいいのではないでしょうか。

 そういう意味でも、「99%自分のため、1%人のため、でいい」と考えれば、少し力を抜いて行動に移せそうです。



   

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