読書日記

  ありのままに受け入れる

 『自分を見つめ直すための108のヒント』(ジョン・カバット・ジン)より、
 どんな解釈をしようと、受け入れるという行為は、受動的にあきらめてしまうことではありません。まったくその逆なのです。
 ありのままの状態と賢い関係を築くためには、できる限り意識を保ちながら自分がおかれている状況や自分の手中にある手段と取り組んでいかなければなりません。
 場合によってはこれが、怒りや苦痛や悲しみを鎮めたり癒したり、方向性を変えたり、改善すべき点を改善するといった行為になるのです。
 「受け入れる」ということは、あきらめて落ち込んだり、見て見ぬフリをしたりするような受動的態度ではありません。もっと能動的なことなのだと思います。

 まずは現実を受け入れることが肝心です。
 怒りや苦痛や悲しみが強くなるのは、心が現実を受け入れずに逆らっているからです。
 「現実は現実」「こういうこともある」などと受け入れる考え方を自分の心に言い聞かせることで、怒りやつらさなどの悪感情を少しは鎮めることができるのです。悪感情を小さくすることが心の回復力を発揮し、心を癒すことにもなるのだと思います。
 さらに、つらい時に「いいんだよ」「大丈夫、大丈夫」「なるようになる」などと言い聞かせて心を支えることもできるでしょう。

 現実を受け入れた上で、改善できることは改善する努力を始められるといいのです。改善は現実から始めるしかないのです。
 また、現実的な目標をもつことが大事です。その判断を落ちついてするためにも、まず現実を受け入れることが大切なのです。

 中には、現実的な改善策がなかったり、自分にはどうしようもなかったり、運命的に変えようがなかったりすることもあります。
 そういうものは「しかたがない」ものと明らめ、「自分の問題としてうまくつきあっていこう」と覚悟できるといいのではないでしょうか。
 悩みや問題があってもそれなりに幸せに暮らすことは心がけしだいでできると思います。

 どんなにつらい状態に陥っても、現実を受け入れた上で、現実的な望みをもって幸せ向きに努力できるようになれたらいいのではないでしょうか。

現実は現実  ○○たらいいな  ではどうしたら?



   

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