読書日記

  「保留」の引き出し

 『「悩み上手」「悩み下手」』(大野裕)より、
 悩みの中には、今は解決できないものもあると知ること。
 このことはとても大切で、それだけで悩み上手に近づけます。

 こうした悩みは無理に解決しようとせず、「保留」の引き出しにしまって、そのままにしておきます。
 このように少しのあいだ心の片隅にしまっておくことができれば、悩みの感じ方は半分になります。
 そう簡単には解決できない問題だから悩むのでしょう。
 中には、今の自分には解決できない問題もあります。そのことに気づかずに、いくら悩んでも苦しむだけでしょう。

 (今は)解決できない問題は、「こういうこともある」「(今は/これは)しかたがない」などと受け入れるしかないでしょう。「(慢性的な問題として)うまくつきあっていこう」のように考えられると、なおいいでしょう。

 今は解決できないけど、いつかは解決できる可能性がある問題もあるでしょう。
 たとえば、自分が力(能力/経済力/人間力など)をつければ、チャンス(いい機会/いい出会い)があれば、いいアイデアが浮かべば、誰かの助けがあれば、・・・解決できる。(時がたてば、自然解消する問題もある

 こうした悩みは、「今すぐに解決できなくていい」「でも、いつかはきっと解決できる」「それまで(力をつけながら)時を待とう」「だから、今悩むのはよそう」などと「保留」できるといいのでしょう。
 つい考えてしまった時にも、「このことを今考えるのはよう」「こんなことを考えるより、○○をしよう」などと心を切り替えればいいのです。
 また、「問題があっても(それなりに)幸せに暮らそう」と心がけることも大事だと思います。

 すべての問題を無理に(すぐに)解決しようとせずに、うまく「保留」の引き出しを使えるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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「悩み上手」「悩み下手」』大野裕

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