読書日記

  「よりまし」をめざし、達成を喜ぶ

 PHP12月号の特集は『明日はいい日に!“前向き”になれるヒント』。
 和田秀樹さん(精神科医)は、
 前向きになるためには、完全をめざすのでなく、グレーの色を少しでも白くしていく、「よりましになった」ということを喜べることが大切だ。
 満点狙いや成功狙いでなく、ちょっとでもましになるようにしたいと思える人のほうが、ふだんのちょっとしたことでも前向きになれるだろう。
 完璧主義は不幸の元です。
 完全をめざすのはいいですが、完璧にできないと気がすまないようでは、思うようにいかないことが多く、不幸な気もちになりやすいでしょう。
 また、完璧主義のために行動や努力ができなくなってしまうこともあると思います。

 はじめから完全(満点・成功)をめざすのではなく、今よりもちょっとでもまし(前進)をめざして努力し、その達成(「よりまし」)を喜べるようになれたらいいのでしょう。
 それは、満点からの減点法ではなく加点法結果重視ではなく過程重視と言ってもいいでしょう。
 そうすることで、努力の過程の一歩一歩の前進(進歩・向上)を認め、喜ぶことができます。
 いい方向に向かっているという方向性に、希望や期待ももてるのではないでしょうか。

  『努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る』 井上靖

 幸せになるためにも、「今は(ある程度)幸せ。(このまま自分を育てていけば)これからも少しずつ幸せになっていける」のような“よりまし発想”で、幸せ向きに生きていけるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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