読書日記

  「もっともっと主義」と「よりマシ発想」

 『心を幸福にする簡単な50の方法』(本多信一)より、
 幸福になるには不幸を除けばいい。あなたは不幸の源「もっともっと願望」がないか。

 現代人は「幸せへの渇望」があまりにも強い。一種の飢餓地獄といえる「もっともっと主義」に陥りがちだ。
 立派な仕事、人もうらやむ異性との結婚、立派な家と車、貯金、健康……それらを得るために、得たら失なわぬために、必死に努力を積み、心は「もっともっと」の焦燥感に包まれてしまう。

 長く生きるうちに身についた発想に「よりマシ発想」があって、それによって私はいつも不幸感から免れている。
 不幸になる原因の一つが、求め過ぎの「もっともっと願望」なのでしょう。
 高望みし過ぎ、多くを望み過ぎ、急ぎ過ぎ、完璧主義、人の目を気にし過ぎ、失うことを恐れ過ぎ、・・・。

 焦りがあったり、落ち込みやすかったり、不安が強かったり、忙し過ぎたり、・・・心に余裕がない生活を送っている人は、気づかぬうちに「もっともっと主義」に陥ってしまっているのかもしれません。

 恵まれている人(の部分)や自分の理想と、現実の自分(の恵まれていない部分)を比べていては、いつまでたっても不幸になりやすいでしょう。

上には上がある    でも 下には下がある

 恵まれていない人や、自分の過去の不幸な時や、自分が受け入れられる最低線などと比べれば、多くの場合、「××よりマシ」「まだマシ」と考えられるのではないでしょうか。

 現在日本に暮らしている多くの人は、現実を変えなくても、考え方を変えれば、「今は(それなりに)幸せ」と思えるようになれる、と私は思っています。
 また、幸せを求めるのはいいことです。求め過ぎるから不幸になるのだと思います。ですから、

今は幸せ  でも、もう少し 幸せになれたらいいな  では どうしたら?

 という心の姿勢で、今の幸せを感じつつ、さらに少しずつ幸せに(暮らせるように)なっていけたらいいのではないか、と思っています。



   

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心を幸福にする方法』本多信一

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