読書日記

  自分を極める

 『人間としての生き方』(松原泰道)より、
 人間とは何か、自分とは何かを探求していかなければなりません。
 その方法は、自然科学的な方法とはおのずから異なり、自分の内面にわけ入って、自分をとことん見つめていくしかないのです。

 自分を見つめ、自分を極めるには、ただ単に自分だけにではなく、自分にかかわるあらゆること、この世に存在するあらゆることに関心をいだき続けていなければならないでしょう。自分に閉じこもることが自分を見つめることではないのです。
 幸せになるためには、「自分を知る」ことが大事でしょう。
 自分は何に幸せを感じるのか、自分の幸せを知ることが肝心です。
 それがわからなければ、どうすれば幸せになれるかもわからないのではないでしょうか。

 自分の幸せを知るためには、自分の内面を見つめる必要があるでしょう。
 自分が幸せになれることを考え、実践する中で、本当に幸せを感じられるものを見つけていければいいのでしょう。

 ただ自分の心の中だけを探しても、見つかる幸せは限られているでしょう。
 自分が生きていく中でかかわる様々なことが、自分の心に与える影響に関心を抱いていれば、自分の幸せに気づけることも多いでしょう。
 この世に存在するあらゆることに自分の幸せのヒントがある、と考えてもいいのかもしれません。

  『我以外皆我師』 吉川英治

 また、自分の不幸(な気もち)に気づけることも大事でしょう。
 自分が不幸な気もちになる原因を探れば、不幸にならない方法を見つけることもできるのではないでしょうか。

 自分の幸せになる方法を一つ一つ増やしていくとともに、自分が不幸になることを一つ一つ減らしていくことで、少しずつ幸せになっていけるのだと思います。

 「自分を知る」ことは「人間を知る」ことにもつながるのだと思います。
 自分を見つめ、自分(の幸せ)を極めていけたらいいのではないでしょうか。



   

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人間としての生き方』松原泰道

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