読書日記

  大人になるとは

 『愛するヒント 生きるヒント』(レオ・バスカリア)より、

 長いこと生きているからといって大人だとは限らない。
 知能が十分発達しただけでは、大人になったとはとても言えない。大人になるとはそれだけでなく、感受性も備わっているということだ。生きているうえでぶつかる困難な状況に立ち向かうには勇気がいるし、変えられないものを受け入れるには知性がいる。
 大人はいろんな方法、いろんな解決策、いろんな結論を知っている。
 身体は大人でも、心が未熟な人は“大人”とは言えないのでしょう。
 学校の成績が良くても、特定の仕事ができても、“大人”とは言えないような人もいます。
 ある程度は“大人”にならないと、生きていくのは困難で、いろいろと大変なのではないでしょうか。
 まわりに保護者のような人がいてくれればラクかもしれませんが、いつ(まで)もそういう人がいてくれるとは限らないでしょう。
 幸せに暮らせるようになるためには、それなりに“大人”になる必要があるのではないでしょうか。

 「大人とは?」については以前に書きました。
 大人の人間として大切なのは「常識」「自立」「責任」の三つ。
 また、人に対しての「やさしさ」「思いやり」「寛大さ」のようなものもあったほうがいいでしょう。

 “大人”には、それなりの“心の強さ”が必要だと思います。
 その中には、物事に動じない強さ落ち込まない強さのような感情をコントロールする能力があったほうがいいでしょう。
 また、自分が望む何かを成し遂げるための意志の強さ我慢強さもあったほうがいいでしょう。
 また、悩みを少なくし、幸せに暮らすためには、人間関係の強さもあったほうがいいのではないでしょうか。ただし、人に対する“強さ”の中には、人に対する“やさしさ”が含まれているはずです。

 大人になるためには、心の成長が不可欠でしょう。
 自分(の心)を育てるためには、自分の経験から学び、その後の人生に活かせるようになることが大事でしょう。

 “大人”に大切なもう一つは、自分の弱さを受け入れる強さをもち、自分とうまくつきあう能力ではないかと思います。
 人間はどこまでいっても未熟です。誰にでも欠点はあるし、間違うこともあります。自分を強くしたいと思っても、容易にはなれないでしょう。
 そういう自分とうまくつきあいながら、少しずつ成長していけたらいいのではないでしょうか。



   

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