しあわせ日記

9月14日(木) お経を唱える

 PHP10月号の特集は「頑張っている人の「こころの休日」 上手な休ませ方・励まし方」。
 玄侑宗久さん(作家・僧侶)は、
 「思う」とは、「今」から居なくなることだ。
 「今」に居つづける訓練として、仏教は瞑想や座禅や念仏などを発明した。
 簡単に、誰にでもできる方法を紹介したい。聞くとがっかりするかもしれないが、その方法とは、お経を丸暗記して、それを唱えることである。

 丸暗記という行為、そして暗記した内容を声にだして再生することは、人間の脳の使い方、知の在り方として極めて貴重なものなのである。ためしに『般若心経』など暗記してみては如何だろうか。

 不思議なことに、読経中は心がなくなったように鎮まり、しかし感覚や生命力は強まっていくような気がする。
 人が悩み苦しむのは、余計な(不幸な)ことを「思う」から。
 過去のことを思い悩んだり、未来のことを心配したり。(1分前も過去、1分後も未来)
 現在の問題であっても、自分がそのことを思わなければ(心身に)痛みがないのなら、「今」のことではない。

 こう考えると、「今は不幸」という時間は少ないのでしょう。
 そして、不幸にならないためには、余計なことを考えないようにすること。
 そのための方法を工夫すればいいのでしょう。(仏教では、瞑想や座禅や念仏や読経など)

 「無念無想」が理想なのかもしれませんが、それは達人の境地という気がします。
 余計なことを思わないように、心(頭)を他の言葉で満たしてしまう方法が有効だと思います。
 実践方法としては、決まった言葉を声に出して言う(もしくは、心の中で強く念じる)ことです。
 その言葉が、不幸から抜け出すためや幸せになるためのヒントになれば、なおいいのでしょう。
 また、(自分の)言葉は心(感情)に影響を与えます。温かい気もちになれる、安らかな気もちになれる、やさしい気もちになれる、神聖な感じがしてくる、幸せな感じがしてくる、・・・このような言葉もいいのでしょう。

 私も、以前、『般若心経』を覚えようとしたことがあります。
 その前に、般若心経に関する本を何冊か読み、その意味は少しはわかった気がしました。
 般若心経を読むことの効果も、少しは感じられたような気がします。

 私が実際によく使う方法に、「幸せの呪文」があります。
 5つの言葉を言うことで、少し幸せな気もちになれます。また、幸せになる方法を考えるヒントになることもけっこうあります。

 もっと一般的な方法で、おすすめするのは、音楽を使うことです。
 楽しい気もちになれる音楽、気分が晴れるような歌、やすらかな気もちになれる曲、イヤことが忘れられる歌、元気が出てくる歌、なんとなく癒される曲、・・・自分の心に効く音楽がいくつかあるといいのではないでしょうか。

 少しでも不幸から抜け出す方法や幸せな方向を目指す(実践)方法は他にもいろいろあるでしょう。
 自分で試して、工夫しながら、自分のもの(幸せになる方法)として身につけていく努力をすることが一番大事なのだと思います。
 自分の幸せに役立つ実践方法を身につければ、一生の宝物になるでしょう。



   

次の日の日記

頑張っている人の「こころの休日」

ホームページ