しあわせ日記
7月1日(土) 脳の働きy=ax
『バカの壁』(養老孟司)より、
五感から入力して運動系から出力する間、脳は何をしているか。入力された情報を脳の中で回して動かしているわけです。
この入力をx、出力をyとします。すると、y=axという一次方程式のモデルが考えられます。何らかの入力情報xに、脳の中でaという係数をかけて出てきた結果、反応がyというモデルです。
幸せを感じるためには脳の働きが必要です。
ここでは、出力yを(幸福感という)感情としても考えてみたいと思います。
つまり、五感から入力した情報xに、脳の働きa(幸せに気づく能力、幸せを感じる能力など)をかけた結果が、幸福感という感情yということです。
同じことがあっても、どのくらい幸せを感じられるかは、人によってけっこう違うのではないでしょうか。
大きないいことxがあっても、幸せを感じる能力aが小さい人は、幸福感yをあまり感じられません。
小さないいことxがあっても、幸せを感じる能力aが大きな人は、幸福感yを十分に感じられます。
さらに幸せになる能力が高い人は、その幸福感を力に(行動することで)次の幸せに結びつけることができるでしょう。
中には、幸せを感じる能力aがマイナスの人もいるのではないでしょうか。
いいことがあっても、不幸になる考え方をしてイヤな気もち・不幸な気もちになってしまう人です。
同様に、不幸を感じる能力が強い人は、小さなイヤなことも大きい不幸に感じてしまいます。
非常に特殊なケースとしてa=ゼロということがあります。この場合は、入力は何を入れても出力はない。出力がないということは、行動に影響しないということです。
行動に影響しない入力はその人にとっては現実ではない、ということになる。
幸せを感じる能力aがゼロの人は(現実にはいないとは思いますが)、何があっても幸せを感じられません。
また、幸せをもっているのに、それを幸せに感じることがありません。
幸せを感じられないということは、現実としてはない(その幸せがなかった、その幸せをもっていない)のと変わりないのではないでしょうか。
小さないいことにも気づき、幸せを感じられるようになる。
自分がもっている幸せを知り、それを幸せに思えるようになる。
幸せになれることを考え・行動し、自分に取得可能な幸せを得られるようになる。
そのためには、自分の幸せになる能力aを向上させるよう、自分を育てていくことが大事なのではないかと思います。