しあわせ日記

5月10日(水) 自分に対して「最良の援助者」になれ

 『自助論』(サミュエル・スマイルズ)より
 自分の幸福や成功については、あくまでも自分自身が責任を持たなければならない。
 確かに、どんなに立派で賢い人間でも他人から大きな恩恵を受けている。だが、本来の姿からいえば、われわれは自らが自らに対して最良の援助者にならなければいけないのである。
 自分が幸せでないこと、成功していないことを、環境のせいや誰かのせいや運のせいなどと考えると、イライラしたり腹が立ったりするでしょう。
 自分のせいと考え、自分を責めたり自分はダメだ思ったりすると、つらい気もちになるでしょう。

 自分の人生の責任は、結局は、自分が経験としてとることになるのです。
 人や環境や自分のせいにして嘆いていてもしかたがないのではないでしょうか。

 人は一人では生きていけません。
 他の人や社会の恩恵を少なからず受けているはずです。
 自分が受けている恩恵に対して心から感謝すれば、幸せを感じられるでしょう。

 幸せになりたければ、そのために努力すればいいのでしょう。
 成功したければ、そのために努力すればいいのでしょう。
 「○○たらいいな。ではどうしたら?」と考え、実践に移すことができればいいのではないでしょうか。

 ただし、どうしても前向きになれない時もあるでしょう。
 たとえば、強い悪感情に心が支配されている時、すごく疲れている時傷ついた時、病気の時、・・・。
 そんな時に、無理に前向きな考え方をしようとしても、自分を苦しめるだけでしょう。

 そんな時には、自分の心を支える言葉が役に立つかもしれません。
 すごくつらい時には「もういいんだよ」などと自分を助けたほうがいいのかもしれません。
 そんな時、必要なのは、力を抜くことかもしれません。
 人の助けを借りるのも一つの方法です。自分の力ではどうしようもない時には、人に相談したり、人に助けを求めたりしたほうがいいのかもしれません。
 他にも、その時の状況によっていろんな方法があるでしょう。

 自分を幸せにするためには、「今はどうすればいいだろうか?」と考えられるようになれたらいいのではないでしょうか。

 いつでも自分を助けられるのは自分だけです。
 自分をいちばんよく知っているのも自分です。自分を助けるいい方法を考えれるのも自分でしょう。
 ただし、未熟な自分のままでは、あまり自分を助けることはできないでしょう。
 自分を助けられるような自分を育てていくことで、自らに対して最良の援助者になれたらいいのではないでしょうか。



   

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