
しあわせ日記
1月25日(水) 心のしこり
PHP2月号の特別企画は「免疫力をアップして健康に暮らそう!」。
「Q&A 免疫力の素朴な疑問」(安部良・東京理科大教授)より、
Q.免疫力を高めるとガンにも効果がある?
A.体の異分子を排除するのに欠かせない免疫力
細菌やウイルスなど体の外からやってくる異分子を排除するしくみは、体内にできた異分子であるガン細胞を排除する場合にも同じように働きます。
免疫力を高めることは、体の内と外からの異分子を排除する基本となるのです。
不幸なことがあると、心の中にしこりが残ってしまうことがあります。
しこりを心の中から消すというのは、“忘れる”ことだと思います。
“忘れる”というのは、人間がもっているとても優れた能力の一つだと思います。
記憶のどこかに残っていても、忘れて生活することができます。
(現在抱えているものも含めて)不幸を忘れることによって、幸せに過ごすことができます。
“忘れる”という能力は、人間が本来もっているものでしょう。
幼い子どもは、悪いことがあっても(たとえば、ケンカをしても)、すぐにケロッとしてまた遊び始めます。
でも、大人になるとなかなか忘れられずに、不幸を引きずってしまう人がたくさんいます。
「忘れよう」と思っても、忘れられるものではありません。(返って、逆効果)
「忘れられない」と悩み苦しむのは、しこりや傷を自分でつっついているからかもしれません。
過去の不幸を忘れるためには、その“不幸にとらわれない心”が大切でしょう。
まずは現実を受け入れることで悪い感情を少しでも鎮め、過剰反応しないことだと思います。
もう一つ大切なのは、“現在や将来に向かう心”でしょう。
過去の事よりも、今の幸せや将来の幸せに心(考え)を向けることです。
そのためには、新しいこと・楽しいこと・幸せなことなどへの関心・興味・好奇心・探求心のようなものが大事なのかもしれません。
もっと明確に、“幸せを望む心”があったほうがいい、と私は思います。
自分に得られる幸せは現在と将来にあり、そこに心がひたすら向かっていれば、過去の不幸を思い出さなくてすむでしょう。
また、幸せを感じることが心の栄養や薬ともなり、過去の傷やしこりを癒し、心の中から消し去る(忘れる)ことができるのでしょう。
人生にはいろいろなことがあります。
心の中に傷やしこりができるのは、ある程度しかたがないでしょう。
それを消し去ることができる“心の免疫力”を高めるように心がけることが大事なのではないでしょうか。