しあわせ日記
7月8日(金) 人間知 〜ヒルティの『幸福論』
『幸福論』(ヒルティ/岩波文庫)より
人間を知り、人間を正しく判断することがわれわれの実生活にとって極めて大切だということを、仮りにも本気で疑ってみた者など、まだ一人もいないであろう。
人間知を得る第一歩は、自分を知ることと、自分を善くすることである。第二は、人間をば、自分のためでなく、彼らのために知ろうという決心である。そして第三に、人間についての完全無欠な知識を期待してはならないことである。
幸せになるためには、人間について知ることがとても大切です。特に、人間の心とその働きについて理解することが重要だと思います。
自分が幸せになるためには、自分の心を知ることが大事です。自分の幸せは、自分の心の中にあるのですから。
自分はどういう時にどういう感情になるか、自分は何を望んでいるのか、自分はどう考えているのか。
これらを知り、自分を幸せにするためにはどうすればいいかを考えればいいのではないでしょうか。
私は、心の三大要素として「感情・望み・思考」を考え、その関係から心の働きを考えます。
そして、心を変えるためには「考え方を変えることから」だと思っています。
また、「心の運転」についても考えたことがあります。
自分だけでなく、人間について広く知ることも大事だと思います。
ただし、それは人を利用するためではなく、「人を幸せにすることで自分が幸せになるため」と考えられたほうがいいのではないでしょうか。
と言っても、人の心は(完全には)わかりません。
人によって違うし、時と場合によっても違うし、気分によっても変わります。
人のことを決めつけないほうがいいと思います。
でも、人を思いやるのはいいことです。人の心はわからないから、より深く思いやることが大切なのだと思います。
人を思いやることは容易なことではありません。だからこそ思いやりのある人は素敵なのだと思います。
まわりの人とのつきあいはとても大事で、自分の幸せに大きく影響しますが、いちばん大事なのは自分とのつきあいではないでしょうか。
自分を知るように心がけ、自分とうまくつきあえるようになっていけたら、と思います。