幸せになる考え方

「一時の事」

 「聞くは一時(いっとき)の恥、聞かぬは末代の恥」という"ことわざ"があります。
(違う言い方もいくつかあるようです。私は「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の損」と使います)
 要するには、「知らないことを恥ずかしがって聞かなければ、一生恥ずかしい思いや損をする。聞くのは一時だけ恥ずかしい思いをすればいい」ということです。

 このように一時だけイヤな思いを我慢すれば、それですむことがあります。
 例えば人づきあいでは、自分から話かける、人を何かに誘う、好きな人に告白する、などは、「恥ずかしいのは一時の事」と考えることができます。
 他にも、「つらいのは一時の事」「我慢するのは一時の事」「イヤな思いをするのは一時の事」など、いろいろな使い方ができます。一生の中で考えれば、ほとんどの事は「一時の事」と言うことができます。

 「絶対に、少しの時間も、イヤな思いはしたくない」などと考えていたら、何もできないし、遭遇してしまった悪い出来事に対してイヤな思い・つらい気持ちが強くなり我慢できないと思います。
 最初から、「一時の事」、限りある時間だけなんとか過ごせばいい、と考えることができれば、余計な心配や迷いや悩みをしなくてすみます。

 中には、年に1回の事(帰郷、年中行事など)、ごくたまにしか会わない人とのつきあいなどについて、あれこれと悩む人がいます。「一時の事」と考えれば、それ以外の時間に余計な心配をしなくてすみ、実際の時には「この時だけ」と我慢する覚悟もできると思います。
 その一時を過ごすのに「ハオハオ」を使ってみてはどうでしょうか。人に何を言われても「ハオハオ」、人がどう思おうが「ハオハオ」、人に対して自分がどういう対応をしても「ハオハオ」という感じで、一時を過ごしてしまえばいいのです。

 自分がやりたいことをやる時には、恥ずかしいなどの思いを「一時の事」と考え、勇気を出してやりましょう。
 一時のイヤな事を坦々とやり過ごし、それ以外の時間を幸せに暮らすように心がけましょう。過ぎたイヤな出来事は「一時の事だった」と早く忘れましょう。なんとかやり過ごせた時には、「よくやった、えらい」って自分をほめてやってもいいと思います。

 一時のイヤな事は、現実の人生では当り前。「一時のイヤな事、でもそれ以外はまぁまぁ幸せ」、これが未熟な人間の現実的な幸せな生き方だと思います。


幸せになる考え方

「基本的に幸せ」

 「あなたは幸せですか?」に「はい」と答える人は多い(このホームページのアンケートでは、約70%)。何をもって幸せと言うかは、人それぞれだと思います。「なんとなく」や「不幸でないから」や「生活に困らないから」のような理由もあるでしょう。

 私は「あなたは幸せですか?」に「はい」と答える人の多くは、基本的に幸せなのだと思います。
 今、日本に暮らす人はみんな基本的に幸せなのかもしれません。
 あなたは、現在基本的には幸せだと思いませんか?

 人が生きていく中では、悩みや問題を抱えます。でも基本的な幸せは変わりません。
 時には不幸な出来事も起こります。でも基本的な幸せを失うことはめったにありません。
 「一部問題はあるけれど、基本的には幸せ」
 「一時不幸になることもあるけれど、基本的には幸せ」
 こんなふうに自ら考えることができたら、落ち込むことも少なくなるのでないかと思います。


幸せになる考え方

「なりたい自分なら?」

 何かをするときに、「なりたい自分なら、どうするか?」という考え方を試してみましょう。
 どんな自分になりたいかを表現できるのなら、「○○な自分なら?」でいい。強い自分、やさしい自分、落ち着いた自分、自信のある自分、元気な自分、など。
 時と場合によって変えるのもいいことです。
 はっきりさせなくても、「なりたい自分なら?」でもいいと思います。
 また、目標とする人がいるなら、「その人なら、どうするだろう?」でも構いません。例えば、「坂本竜馬なら、どうするだろう?」のように。
 いつもの自分と少し違った"なりたい自分"に近づける考え方ができることがあります。

 もう1つ似た考え方で、「そんな自分にはなりたくない」というのがあります。自分が考えていること、これからしようと思ったこと、今しているやり方などを、少し客観的にみて、(なりたい自分にふさわしくなく)よくないと判断したら、「そんな自分にはなりたくない」とストップします。
 私の場合、人に対する悪い想像、みにくい嫉妬、不幸になる考え方で落ち込むこと、などをする自分にはなりたくない、と心がけます。
 さらに、「では、なりたい自分なら?」と続ければいいわけです。
 後悔したり、自己嫌悪に陥るようなことを事前に避けることができます。

 ここで1つ注意しなくてはいけないのは、理想の自分と現実の自分のギャップを嘆かないことです。人は目指していてもすぐになれないこと、わかっていてもなかなかできないことがよくあります。
 「まぁいいか」「なりたい自分になれたらいいな」
 「今はうまくできないけど、努力すれば少しずつなりたい自分になれる」
のような考え方をして、嘆いたり・あきらめたりしないで、なりたい自分になれるよう心がけましょう。できなくても今までと変わっていないだけです。
 うまくできたら、自分をほめ、喜びましょう。

 "なりたい自分"になる努力の積み重ねで、自分を成長させ、幸せに暮らせるようになりましょう。


幸せになる考え方

「○○もよし、□□もよし」

 生きていく中では選択をする必要が生じます。
 時には、迷い、悩んでしまうこともあります。

 よく考えることはいいことです。でも考えすぎは苦しみの素です。そのために、生活を楽しめなかったり、同じ考えを繰り返すだけで時間をムダにすごしたり、チャンスを逃してしまうこともあります。
 どこかで決断することが肝要です。

 いくつかの選択肢で迷った時に役に立つのが、「○○もよし、□□もよし」という考え方です。迷うからにはいずれにも良い所があるはずです。そこに主な視点をもっていくことで、選択がしやすくなります。たとえば、
 「この仕事を選んでも良さそうだし、あの仕事も良さそう」
 「転職するのもいいし、今の仕事を続けるのもいいんじゃないか」
 「結婚するのも幸せ、独身でもいろんな幸せがある」
 「新しいことを始めるのもいいし、今はこのままでもいいんじゃないか」
 このように考えられれば、どちらでもいいわけですから、選びやすくなります。

 いくら考えてもどちらがいいか判断がつかない場合には、どちらを選んでもいいのではないでしょうか。もし点数をつけられたら、80点と78点というような場合が多いような気がします。100点と0点ということはないはずです。一方は良くてもう一方は悪いという選択ではなく、「どちらを選んでもそれなりにいい結果になる」と考えればいいわけです。
 選択肢の差が少ないために悩んだり、多くのいい選択肢があり過ぎて悩んでいる人も多いのではないでしょうか。選べる余地のない人から見たら、ぜいたくな悩みかもしれません。

 いくつかの選択肢で迷う時、どのような比較をするでしょうか?
 選択肢にはそれぞれプラスの面とマイナスの面があります。わかりやすく、「○」と「×」ということにしましょう。
 ○と○の比較。こっちもいいけどあっちもいい、というのはうれしい悩みです。時間とかお金がいっぱいあれば、自分の体が二つあれば、人生が二度あれば、両方選びたいくらいです。
 ○と×の比較。この場合には迷いません。○がいいに決まっています。
 ×と×の比較。こっちもイヤだしあっちもイヤ。このままではなかなか選べません。どちらかというと、という選び方はあります。もう一つの方法は、×と思っていることの○の面を見ることです。迷うからには○の面・良い所が必ずあるはずです。良い所を明確にすることで、○と○の比較、「○○もよし、□□もよし」という考え方ができるのです。

 マイナスの面があってもプラスの面を重視することが、「○○もよし、□□もよし」という考え方のポイントです。たとえば、一部問題があったり/不安があったり/悪い結果になるかもしれないけど、とにかく好き/得られる喜びが大きい/やりがいがある/安定している/希望がある/やれるだけでも幸せ/いっしょにいられるだけで幸せ/いい経験になるなどのプラスを重視できれば、「これもよし」と考えられます。
 「これもよし」と考えるもう一つの方法は、マイナスの面を受け入れることです。決断できない理由で多いのは、何かを恐れているからではないでしょうか。悪い成り行きや結果を想像したり、選択の結果で何かを失うことを恐れたり、大変なんじゃないかと思ったり、自信がないと考えてしまったり、先行きのわからない不安や変化に対する不安を感じてしまったりすることで、なかなか決断できないことがあります。
 「失敗したらその時はその時」「ベストをつくせばいい」「いい経験をすると思えばいい」「なるようになる」などと考えることができれば、マイナスの面は除いて、それを選ぶことで得られるプラスやうまくいった時のプラスなどを優先して、決断することができます。

 ある程度考えたのなら、そこで力を抜いて「どっちでもいいんじゃないの」と考えたほうが(悩み続けるより)いいのではないでしょうか。
「○○もよし、□□もよし」と考えることで、少しはラクに決断できるでしょう。

 「ハオハオ」を使った「あっちもハオハオ、こっちもハオハオ」のほうが受け入れやすいかもしれません。

 また選択によって、一時的に悪い状況や不幸な出来事があったとしても、それをいい経験として自分を育てる材料、と考えることができれば、どの選択も必ず「結果よし」と言うことができます。

 例えば、
  「一部問題もあるが、得られる幸せが大きい」
  「不安もあるが、やれるだけでも幸せだと思える」
  「悪い結果になるかもしれないけど、人生の中ではいい経験」

 このような考え方で、より多くの選択肢を「よし」と考えられれば、選択の幅も広がるし、少しは余裕をもって選択できます。
 悪い想像が、悪い結果を招いたり、大きな後悔を生むこともあります。
 いい結果を期待し常に現在と将来の幸せに目を向けられる人、幸せに暮らす習慣と幸せになる能力のある人は、人生の選択で悩み苦しむことは少ないと思います。



幸せになる考え方

「私には、こういう時にイヤな気持ちになるクセがある」

 自分がイヤな気持ちになったのに気づいたら、このように言ってみましょう。それだけで、イヤな気分がグッと軽くなると思います。
 この考えは、自分の心の中でよくありがちなことに関して使います。

 「こういう時」とは、こういうことがあった時、こういう状況の時、人がこういうことをした(言った)時、自分がこういうことを考えた時、など。
 「クセがある」を、「パターンがある」「ことがよくある」などに置き換えてもいいと思います。

 自分を変える第一ステップは、自分を知ることです。
 そして、受け入れることでラクになれます。
 イヤな気持ちになってはいけない、このクセを直さなければならない、とムリに考えないほうがいいと思います。
 また、どうしてイヤな気持ちになるのか、と考えなくていいと思います。

(考えてもいい、とも思います。私も以前は考えました。
「(自分・人は)正しくなくてはならない」「人に嫌われたくない」「自分をいい人(物知り、やさしい、立派、など)と思ってほしい」のような無意識の思いに気づきました。(これらは、けして悪い考えではありません)
 でも今は、理由はどうでもいい、そういうクセがある、とだけ考えるようになりました)

 生活の中でクセが出てイヤな気持ちになった時には、「あ、またやってる」や「ハオハオ」のひと言ですませます。

 イヤな気持ちになることを押えるのは、極めて難しいと思います。無意識のクセですから。それよりも、そのイヤな気持ちをすぐに軽くし、悪い気分をひきずらないことが大切だと思います。
 小さなことで長い時間気分を害して生活するのはもったいないと思います。

 私は最近、よくやるクセでは、イヤな気持ちへのなりかけでストップできることが多くなりました。イヤな気持ちにならなくなったこともあるような気がします。そのために、だいぶ気分よく暮らせるようになっていると思います。



幸せになる考え方

不安を感じた時には

 不安を感じた時の幸せになる考え方をいくつか紹介します。

「不安は不幸にならないための注意信号」

 不安を感じることは、将来の不幸や悪い出来事や危険を察知したことを自分に知らせる注意信号です。不安を感じたら、対策を考えるきっかけにしよう。
 不安の対象についてよく考えて、対策を考え、今できることがあればする。それだけで終わりにしましょう。

 中には、いくら考えてもわからないこと、今の自分には何もできないこともあります。そんな時には、「なるようになる」「しょうがない」「その時はその時」などの割り切った考え方も大切だと思います。

 不安が強すぎたり恐怖感のために自分をコントロールできないで、生活に支障がでるようでは問題です。不安な気持ちで多くの不幸な時間を過ごしてしまう。不安にかられて、不幸になるようなこと、幸せになれないようなことをしてしまう。何かを守るだけの生き方をしてしまう。
 そんな時には、まず、

「心に不安を生み出しているのは、自分の想像」

 このことを思い出してください。自分がそのことを考えないようにすれば、不安は起きません。

 不安になるのはだいだい、時間はあるがやりたいことがない時です。

「不安を感じた時は、幸せになることをするチャンス」

 幸せになることを考えたり、したりすることが、不安感を消す方法でもあります。今の幸せ(楽しめること、安らげること、満足できること、充実できること、など)、将来の幸せ(夢や目標、幸せな企画・計画、など)、人の幸せ(愛する人のこと、人を喜ばせること、など)を考え、今できることがあればする。時間があるだけ、いろいろな幸せを考える。
 不安を感じたら、そのたびに幸せになることを考えましょう。そうすれば、不安を感じることは毎回、幸せになるいいきっかけになります。



幸せになる考え方

幸せになる呪文

 私は、なんとなく気分が沈んでいると気づいた時には、次のように言います。

「今は幸せ。将来はなるようになる。私には夢がある。人の幸せに役立てたらいいな。どんなこともいい経験になる」

 これは、5つの「幸せになる方法」を自分なりに短い言葉にしたものです。その時々で、内容も少しずつ変わったりもします。
 このように言うことで、気分はだいぶ回復します。それに引き続いて、自分が幸せになれること(今幸せを感じられること、夢のこと、人の幸せのこと、など)を考えます。

 その時の自分の状態によって、5つの中のどの言葉がいちばん効くかは変わります。その時の自分にとって何が大切か、に気づけることもあります。
 私の場合には、5つを言えば、必ず心にいい影響があると信じています。どんな時にでも使える万能薬のようなものです。

 あなたも、自分の幸せになる呪文を持ちませんか?
 5つの言葉でも、どれかを抜いて3つでも4つでも、いいと思います。自分に合った言い方を工夫してみてください。また、5つの「幸せになる方法」に関係なく、自分の幸せになれる呪文を考えてみてもいいと思います。

 自分の気分がいまいちの時、とりあえず自分の幸せになる呪文を口にしてから、次の幸せになる考えを始めるのは、役に立つ方法だと思います。

 こちらも参考にしてください。



幸せになる考え方

「いい経験」

 イヤなこと・つらいこと・うまくいかないことなど、どんなことがあっても、「いい経験」と考えることができれば、現実を受け入れることができ、少しは気分がラクになり、自分が成長することができます。
「人生(自分に起こること)にムダなことはない」のような考え方もあります。

 とは言っても、現実にはすぐに「いい経験」とは考えられないことも多いと思います。感情が強い時には、それはしかたがないことです。そんな時には、「今はつらいけれど、いずれはつらくなくなる。きっといい経験と考えられるようになる」のように考えられるだけで、つらさに耐えることもできると思います。

 強い感情の時期が過ぎたら、いつまでもそのことを引きずって、悪い気分で生活をし続けないように心がけましょう。幸せになれることをして忘れられればいいのですが、つい思い出してしまうような場合には、「いい経験だったと言えるようにしよう」と努力しましょう。不幸を幸せに変える考え方が役に立つと思います。どんな不幸も時間をかければ、"いい経験"のような幸せに変えることができます。

 「いい経験」のもう1つの使い方は、うまくいくかわからないことや困難なことを、「いい経験をするつもりでやってみよう」と考えることです。結果を恐れず、多少の困難は覚悟することで、勇気をもって前向きに始めることができます。何もしないよりもいい経験をすることが大事とわかっていれば、どんな結果になってもいい経験ができたと言えると思います。

 なかなか難しいことですが、つらい時に「これはいい経験をしている最中なんだ」「きっといい経験になる」のように考えることも可能なのです。それができるようになるためにも、いい経験を積んで自分を育てることが大切なのだと思います。



幸せになる考え方

いいきっかけにする

 「いいきっかけ」とは、幸せになるきっかけのことです。
 いいきっかけは、出会いの問題のように思われるかもしれませんが、それだけではありません。
 出会いを大切にし、それを活かして後の幸せに結びつければ、どんなこともいいきっかけにすることができます。

 何かに気づいたことをいいきっかけにすることができます。それが自分のイヤな気分でも、自分の欠点でも、気づいた時に(ハオハオと)受け入れて、どうしたらいい方向にもっていけるかを考えればいいのです。気分転換をする、改善方法を考える、幸せ発想の言葉を発する、幸せになれることを始める、などのきっかけにすればいいのです。

 不幸な出来事をいいきっかけにする。不幸な出来事をいい経験とすることは前に書きました。不幸な出来事はよく考えてみれば、幸せになるヒントがあります。不幸な出来事を人生や幸せについてよく考えるいいきっかけとし、そこから学んだことを活かして自分(の人生)を変えるいいきっかけにすることができます。

 いい出来事をいいきっかけにする。いい出来事があったら、それをさらに次の幸せに結びつけるいいきっかけにすることができます。調子や勢いに乗って次の行動を積極的に起こせばいいのです。自分のいいところに気づいたら、自分をほめてあげれば、自信を育てることができ、やる気も元気も湧いてきます。

 自分が将来の夢や目標ややりたいことを持っていれば、いいきっかけとできることがたくさんあると思います。何かがあった時に、「いいきっかけにしてやろう。そのためには?」と考えれば、きっといい方向に進めると思います。
 「いいきっかけにしてやろう」という強い意志が結果として「あれがいいきっかけだった」と言えるようになる素、だと思います。



幸せになる考え方

「それはそれ、これはこれ」

 別の問題をいっしょくたに考えないことです。

 複数の問題を一緒にしないで「1つ1つ考える」時には、「それはそれ、これはこれ」として考えます。

 「是々否々」という言葉があります。(最近、政治家がよく使います)
「Yesの時には(喜んで)Yesと言い、Noと言うべき時にはNoと言う」
 "私はNoと言えない"と言う人がよくいます。頼まれると断われない、断わったら相手に悪いのではないか、断わったことが原因で関係が悪くなったらどうしよう、などと思う人がいます。
 Noと言うべき時には、Noと言ったほうがいい。そのために、一時的に相手との関係が悪くなっても、正当な理由で断わってダメになるような人間関係だったら、早くダメになったほうがいいのです。(現実問題としては、そうすっぱりとはいきませんが)

 一時のいさかいや一部の意見対立があっただけで、その人のことをすべてNoと考えてしまうのはよくありません。「坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い」のように、特定の人の言うこと・することすべてがイヤと思ってしまっては、取りつく島もありません。「それはそれとして、これはこれ」と、その時々・その事々で判断すればいいのです。

 1つの問題があるからといって、やるべきことをやらないのもよくありません。「××だから、○○しない」では、さらに悪い状況にしてしまいます。「それはそれ、これはこれ」です。

 「一事が万事」のような考え方も危険です。1つのこと・1部のことがダメならすべてダメ、この夢をあきらめたから夢はもうない、この人を失ったから生きていけない、これが得られなければ幸せになれない、など。一時的な感情としては理解できますが、それをいつまでも理由に、多くをあきらめてしまうのはよくありません。「それはそれでしょうがない、でも他にもある(はず)」



幸せになる考え方

「もう1つの方法は?」

 悩み・問題があると、苦しくなったり、生活を楽しめなくなってしまうことがあります。不幸な人の多くはそうだと思います。
 問題を解決するいい方法が見つかればいいのですが、すぐに解決するようなことなら、苦しむような問題にはなっていません。生きていく中ではすぐに解決できない問題があります。人生の中では問題が次から次へと起こります。

 「問題が解決しなければ、楽しく生活できない」「問題がなくならないと、幸せに暮らせない」などと無意識に思い込んで、苦しんでしまうことはありませんか?

 そんな時に、「もう1つの方法は?」を思い出してみてください。
 その答えは、「(この程度の)問題で苦しまない自分になる」という方法です。

 苦しんでしまうのは、自分が未熟だからです。
 問題を抱えていても、苦しまずに生活を楽しみながら、上手に考えていくことが可能だと思います。
 それができるような自分になることが、その問題に対処する方法であり、今後のすべての問題に対処する際にも役立つ能力を身につける方法でもあります。

 そのためには、まず自分の気分をよく保つことです。苦しんで考えるより、平静な気もちで考えたほうが、過程も結果もいいと思います。
 そして、幸せになる考え方を心がけることです。「ハオハオ、ホープホープ、ハウハウ」の考え方をおすすめします。

 問題を解決することが唯一の方法ではなく、「もう1つの方法」があることを考えてみてください。幸せに暮らすことがいちばん大切なことだと思います。そのためには、問題を苦しまずに幸せになる考え方をすることが第一です。それができる自分になることが、もう1つの方法です。

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