言い訳にしない


 「親のせいで不幸になった」と考える子供がいます。親のせいでこんな性格になってしまった、親の暴力・暴言で心に傷を負ってしまった、生まれた家が悪かった、・・・。
 「子供のために不幸になった」と考える親がいます。子供のために幸せをあきらめた、子供のために我慢した、子供(家族)の犠牲になった、・・・。

 そのように思うのはよくないと思うのですが、ふとそう思ってしまうことがあるのはしかたがないのかもしれません。実際にそういう面もあるのだと思います。
 でも、「親のせいで/子供のために、幸せになれない」と考えるのはやめたほうがいいと思います。
 きびしい言い方をさせてもらえば、「『親のせい/子供のため』という言葉を、自分が今幸せになる努力をしない言い訳にしている」のではないでしょうか。「親のせい/子供のため」(自分のせいではない)ということで言い訳にしやすいのかもしれません。
 「親のせい/子供のため」を言い訳にしてしまうのは、自分の(幸せの)ためによくありません。自分の幸せをあきらめているようなものです。

 過去のことはともかく、これから自分が幸せになれるかどうかは自分しだいです。
 少しでも幸せに暮らせるように心がけ、幸せになれるように努力することが大切なのではないでしょうか。

 家族に何か問題があっても、家庭環境に恵まれていなくても、家族のためにすることがいろいろあっても、家族のために制限されることがあっても、その中で自分を育てながら自分の幸せを大切にしていけば、それなりに幸せに暮らすことはできるようになると思うのです。
 そのためにはまず、「親のせい/子供のため」という言い訳を自分にしないようにすることから、だと思うのですが。


   

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