動いて解決を目指す
問題解決のアプローチのしかたとして、「動いて解決を目指す」方法と「じっくり考えて解決を目指す」方法があると思います。
その問題によってアプローチのしかたを変えることができたら、と思います。
やってみればうまくいくかもしれないことを、うまくいかなかったらどうしようなどと考えていても悩ましいだけの場合があります。
いくら考えてもわからないことは、「試しにやってみよう」という気もちでやってみればわかるのです。
たとえば、人が「○○してくれない」「××するのがイヤ」などと不満を抱えて過ごすよりも、まず「頼んでみる/自分からお願いする」ことをしてみればいいでしょう。
やればうまくいくかもしれないのです。やらなければいつまでも悩ましいままです。「案ずるより産むが易し」ということが実際によくあります。
たとえ、うまくいかなくても、次へつなげることができるはずです。やってみた感じや結果を次にうまくやるためのいい材料にすることができるのではないでしょうか。
ちょっと考えればすぐにわかることもあるはずです。
たとえば、大切な人とケンカをしてしまった場合には、「まず自分から」と謝ったり仲直りを提案すればいいのです。
やるなら早いほうがいいこともあります。謝る、お礼をするなど。
緊急性がある場合もあります。危機から逃れる、応急手当てが必要など。そんな時には余計なことを考えていないで、とりあえずできることをやるのが重要です。
すごくつらい時には問題解決よりも自分を助けることが必要な場合もあります。少しでもラクになれる方法を考えたほうがいい時もあります。
心が傷ついている時には応急手当てをして、心が疲れ切っている時には休んでから、少しよくなって心身の力が戻ってから、本格的な問題解決を目指したほうがいいでしょう。
何をすればいいかはわかっている場合もあります。
たとえば、目標に向かって努力すること。立ち止まったまま余計なことを考えていないで、前進したほうがいいのです。やめるかやめないかは歩きながら考えればいいのです。ある程度やってみてから考えたほうがいいこともあります。
また、悩みがあるからと言って、やるべきことをやらないのもよくありません。
片づけられる問題は早く片づけることが、抱えている問題を少なくし、悩みの時間を減らし、幸せに過ごす時間を増やすことになるのです。少しでもできそうな気がしたら、まず動いてみたほうがいいのです。
「動いて考える」か「じっくり考える」か、どちらをしやすいかは人のタイプもあると思いますが、動いて解決を目指せる人のほうが悩むことは少ないと思います。